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香害とは?柔軟剤などのニオイによる香害は職場や病院、学校でも発生
その他ハラスメント問題・トラブル
香害
目次
柔軟剤などにより職場や病院、学校でも香害問題が深刻に
香害とは
香害の発生しやすい場所
香害が起きる原因
香害とスメハラの違い
海外では香害に対する取り組みがされている
日本における香害の問題
柔軟剤などにより職場や病院、学校でも香害問題が深刻に
工場などから排出される煙や排ガスなどにより大気汚染が発生し人体にも悪影響を及ぼす「公害」。
この「公害」と「香り」を掛け合わせた言葉に「香害」といった言葉があります。
香害とは
香害とは芳香剤や柔軟剤、香水などの香りによって気分が悪くなったり、アレルギーを発症する健康被害のことを指します。
個人差はあるものの職場など一定の空間で強い香りを嗅がされ続けることで周囲にいる人に不快な思いをさせるだけなく、人によっては香りの原料となる人工的に合成された香料にアレルギー反応を起こしてしまう方もいます。
アレルギー反応は人により個人差はあるものの、めまいや吐き気など様々な症状が現れる可能性があります。
最近はスメハラ(スメルハラスメントの略)の一種と言われ、職場などでも問題となるケースがあるため、スメハラ対策として研修などが行われることもあります。
香害の発生しやすい場所
香害は職場だけでなく女性専用車両や学校でも発生しやすいと言われています。
ここからは香害は発生しやすい主な7つの場所を紹介していきますが、この他にも香害が発生しやすい場所はたくさん存在すると言われています。
職場
柔軟剤
職場といった限られた空間ではニオイが蓄積されやすく香害となるケースが多くみられます。
柔軟剤や香水といった匂いは時間とともに薄れやすいが、まだ匂いが残っていやすい朝やランチに行く女性社員が香水やヘアコロン(ヘアフレグランスなど)をつけ直すこともあり、1日を通して職場では香害が発生しやすいと言われています。
「香りを一瞬嗅いだだけでアレルギー反応を起こしてしまう」と言った方も存在しているため、事務職など長期時間滞在する可能性の高い方だけでなく、営業など外出していることが多く職場には短時間しか滞在しない方にも職場での香害が迷惑になります。
女性専用車両
痴漢対策として女性専用車両が各鉄道機関に導入されるようになったことで痴漢だけでなく、中には「男性の加齢臭や口臭などからも開放された」と意見もあります。
しかしその一方で女性のみが乗る女性専用車両ではヘアコロンや香水の匂いがよりキツくなったと言った意見もあり、香害に悩んでいる方の中には女性専用車両に乗りたいものの乗れないといった方も存在しています。
飛行機
空の上でも香害は起きています。
飛行機は電車より長く滞在することが多く、特に国際線では目的地次第は十時間以上も香害と戦わなければならないこともあります。
中にはあまりにキツさに席を変えてもらった人もいるそうです。
小学校や幼稚園
香害は職場などの大人社会だけでなく小学校や幼稚園などでも起きており、特にそういった場所で問題となるのは柔軟剤のニオイだそうです。
親が子供に着せる洋服を洗濯する際に使用する柔軟剤のニオイがきつく、教室内に柔軟剤の匂いが充満し気分が悪くなってしまう子供も多いと言われています。
また、子供だけでなく、先生の中にもそういったニオイを苦手にする方もおり、仕事を続けたくても続けられない方も存在しています。
病院
病院の待合室なども香害問題は起きやすいと言われています。
特に病院に来る方の中には風邪など体調を崩している方も多く、普段は我慢できるニオイにも耐えられないと言った経験をされた方もいます。
また、中には体調が悪いにも関わらず待合室にいられず、外や廊下で順番が来るのを待った方もいるそうです。