IPENおもちゃに含まれる有害化学物質国際調査報告 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・出典:ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議
ニュースレター第107号2017年10月
http://kokumin-kaigi.org/wp-content/uploads/2018/02/JEPA106_web.pdf


短鎖塩素化パラフィン(SCCP) ―IPENおもちゃに含まれる有害化学物質国際調査報告
理事 橘高真佐美
 国民会議もメンバーとなっている国 際 POPs 廃 絶 ネットワーク(IPEN)では、残留性有機汚染物質(POPs)に関するストックホルム条 約で 短鎖塩素化 パラフィン(SCCP)が新たに規制されるように、調査・キャンペーンを行いました。

国民会議も協力した調査の結果が公表されたので報告します*1。
 

塩化ビニルに使われるSCCPの毒性は?
SCCP は、難燃性、可塑性、金属加工の潤滑性、疎水性などを有することから様々な用途に使用されています。

消費者製品の中にもプラスチックやゴム柔らかくする可塑剤や難燃剤と含まれています。

特に塩化ビニルによく使われていることが多いそうです。

SCCP は分解しにくく、生物に溜まりやすく、腎臓や肝臓、甲状腺などに悪影響を与え、内分泌かく乱作用、発がん性などの毒性があることから、ストックホルム条約で POPsとして規制されることが検討されていました。

SCCP を新規規制物質とするかどうかを話し合うストックホルム条約の第8回締約国 会 議(2017年4月・5月 開 催、COP8)の直前に IPEN では SCCPに関する調査・キャンペーンを実施しました。なお、日本では、SCCP は化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)で平成17年から「監視化学物質」に指定されていますが、第一種特定化学物質のように製造・輸入が禁止されるわけではありません。