日常使われるこの香り成分の中に、EUなど海外の化粧品法で、アレルギー物質として表示が義務付けられている成分や、揮発性有機化合物(VOC)である成分が使用されているのです。
それが、上記の表の赤字で表記された成分です。
参考 化粧品指令;
http://eur-lex.europa.eu/LexUriServ/LexUriServ.do?uri=CONSLEG:1976L0768:20100301:en:PDF
この中の多くの香りは食品の香料としても使用されるものですが、先の事案にもありましたが、化学物質過敏症の人にとってはほんの少し空気中に存在するだけでも、頭痛や吐き気、めまいなど様々な症状を引き起こす要因となるのです。
しかしながら、こういった商品結果が出ているにもかかわらず、ここ数年販売される香料の度合いは益々強くなっていくような気がします。
香害が引き金になるかも知れない化学物質過敏症は、
日常生活を送ることができなくなるかもしれないのです
日本消費者連盟は、2017年7月26日と8月1日の2日間、香りに関する悩みを聞く電話相談「香害110番」を実施しました。
2日間で全国から213件の相談が寄せら、9割以上が女性からの相談でした。
これは、先にも取り上げました、2013年に行われた国民生活センターの調査結果が、30代~50代の女性の被害相談が一番多いこととも一致します。
症状のひどい人では
・通勤や通学の際の周囲の匂いで気分が悪くなり、外へ出られなくなった
・会社の人の柔軟剤の香りがきつくて気分が悪くなり、出社できない。
・隣の洗濯物の匂いが気分が悪くなるので、窓を2重にした。
などの被害があげられていますが、これも氷山の一角だと思われます。
また、香りは呼吸器系に影響しますので、喘息の悪化なども報告されているのです。
実はその香り、自分自身の首を絞めているのです
香り付き柔軟剤の香料は何度も言いますが、化学合成物質です。
人は何かの化学物質に大量に曝露されたり、または、微量だけれども繰り返し曝露された後に、化学物質過敏症を発症するとされています。
毎日毎日大量の香料を呼吸器から吸い、肌から経皮吸収することがどれだけ危険なことかは、賢明な人なら考えるまでもないことでしょう。
香りの害は、周りの人だけではなく、自分自身をも危険にさらしているということをよく考え、そのうえで体や健康に優しいものを選ぶことを考えましょう。
私が常日頃からモットーにしていることは
あれもこれも入っているという選択ではなく、危険なものが入っていないという選択です。
香りのないという選択肢も、生活の中に取り入れて良いのではないのでしょうか。