「香害110番」について話しました   シリーズ「香害」 第2回 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・FM放送で「香害110番」について話しました   シリーズ「香害」 第2回
2017年 9月 29日

<岡田幹治(おかだもとはる):ジャーナリスト>
9月13日の朝、FM放送「J-WAVE」の「STEP ONE」という番組に出演し、「香害110番」について話してきました。
東京都港区の「六本木ヒルズタワー」33階にあるスタジオに出向き、ナビゲーターのサッシャさんとアシスタントの寺岡歩美さんの問いに私が答えるという約10分間の番組です。
頭の回転が鈍く、口のよく回らない私は、お二人のようにテンポよく話すことはできません。

たどたどしく「香害」問題の基本を説明してきました。
シリーズ「香害」の第2回は、そのやりとりを紹介します。

放送されたそのままではなく、一部を省略したり補ったりして私の考えを理解しやすくしてあります。
◆「香害」とはどんなものか
サッシャ 気になるニュースの裏側から光を当てる「BEHIND THE SCENE」。

今朝は、香水や柔軟剤、シャンプーなど、人工的な香りによって健康被害や不快な思いを感じる「香害(香りの害)」にフォーカスします。
 

寺岡 日本消費者連盟は、人工の香料が原因で体調を崩す人が増えていることから、7月と8月の2日間、相談窓口「香害110」を開設したところ、200件を超える相談が寄せられたそうです。
 

サッシャ 実際にどんな相談が寄せられたのか? どんな対処法があるのか? 香害問題に詳しいジャーナリストで、『香害 そのニオイから身を守るには』という著書も出版されています、岡田幹治(おかだ・もとはる)さんに、お越しいただきました。岡田さん、おはようございます。
 

岡田 おはようございます。
 

サッシャ まずは「香害」とはどんなものか教えてください。
 

岡田 文字通り、香りによる害のことです。最近、あらゆる商品に香りがつけられるようになった結果、その香りで不快になる人や、その商品から放散される香料などの化学物質を吸い込んで健康を害する人が急増しています。
ニオイに対する感受性は個人差が大きいのですが、敏感な人は香料などの化学物質をごく微量でも体内に取り込むと、頭痛をはじめとする多様な症状に悩まされます。
頭がぼんやりして何も考えられなくなり、声や言葉も出にくくなります。

吐き気・のどの腫れ・発熱などの症状が出る人もいます。
これが悪化すると、「化学物質過敏症」という病気になります。

 

サッシャ ちょっとアレルギーと似ていますね。
 

岡田 重なるところが多いです。
 

寺岡 ちゃんと病名がついているのですか。
 

岡田 8年前の2009年に「化学物質過敏症」として病名登録されました。
 

◆強くて長持ちするようになった香り
サッシャ 「香害」という言葉は以前からあったのですか?

 

岡田 比較的最近の言葉です。

5年前に大手洗剤メーカーが一斉に「香りつき柔軟仕上げ剤」を発売し、「香りブーム」になったころから、各地の消費生活センターに被害を訴える相談や苦情が急増しました。
そのころから一部の人たちが「これは『香害』と呼ぶべきではないか」と言っていましたが、私が昨年6月、『週刊金曜日』という週刊誌に「ひろがる『香害』」という特集記事を書いてから、世の中に広がり出したと思います。

 

サッシャ じゃー、岡田さんが広めた?
 

岡田 うーん。広めるのに一役かったとはいえます。
 

サッシャ 日本はもともと無臭で、香りは海外の方が強い。海外の人には香りに対する耐性が強いというような、体質的なものがあるのでしょうか。
 

岡田 それもあるかもしれませんが、かつての香水と最近の柔軟剤とは香りの質と量がまるで違うことが大きいと思います。技術の発達によって香りがより強く、より長持ちするようになったうえ、使用量がケタ違いに増えています。
 

サッシャ より人工的になった?
 

岡田 そうです。そして、非常に多くの人が使うようになった。
 

サッシャ ヨーロッパで育ったせいもあり、ぼくはどちらかというと強い香りが好きなのですが、それが他人に迷惑をかけているとは知りませんでした。