22:2005年3月 デンマークEPAの報告書多種化学物質過敏症 MCS | 化学物質過敏症 runのブログ

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 一般的にヨーロッパ、特にデンマークではMCSに対する意識や関心が低いために、発症しているかもしれないMCS様症例の全てが明らかになっているわけではない。

 ほとんどの症例は、産業医学調査によって得られており、それらのほとんどは溶剤又は殺虫剤への曝露に関連している。

二人のMCSの若者がデンマークの公衆水泳プールに雇われていた。

特定の状況の下で形成される塩素ヒューム(例えばトリハロメタンやクロラミン)がこれらの症状を引き起こした。

彼等二人はその職場を辞めて再教育を受けなくてはならなかった(Raffn, pers. com., 2001)。

 グラベリング(Graveling)は、最も多く化学物質を仕事で取り扱っており、従って最も化学物質に曝露しているはずの人々が、それほど頻繁にMCSになっていないことを発見して、そのことを不思議だとしている。

この留意点はデンマークの現状には合致しておらず、デンマークではMCSと考えられる症例のほとんどは、以前に溶剤に曝露した人々の職業に関連しており、他の職業としては庭師や理容師などがある。

 グラベリングは職業的曝露の症例について、自分自身の経験を述べていない。

グラベリングと彼の共著者、その全てはある産業医学研究所に雇われている-は、スコットランドとイギリスにおける職業関連MCS症例の数値を与えていないということは注目すべきことである。

とにかく、イギリス健康安全局(HSE)は彼等に報告書を委託した(Graveling, 1999)(第3章参照)。

 上述した木材防腐剤レントリン(Rentolin)に係わる症例は、個人の家庭で起こる数少ない散発性の症例としてよい事例である。