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世界最大のケータイ疫学調査発表も、調査方法に致命的欠陥 デンマークのガン疫学研究所

「最大規模の研究で、携帯電話は脳腫瘍のリスクを上げず」とある。2011年10月21日のイギリス・デイリーメール紙電子版記事。

 今年5月に発がんの可能性が世界的に認められたケータイ電磁波について、その5ヵ月後の10月に、デンマークで世界最大規模の疫学調査の追跡結果が公表された。

結論は、後頭葉(1.47倍)などで腫瘍の発生率が増えたものの統計的に有意ではないとされ、脳腫瘍発症率の増加はないというもの。

ところが、企業名で契約をした最もばく露量の多い20万人や、1995年以降に携帯電話を使い始めた人たちを、全て携帯を使用していないグループに入れるなど、そもそも差が出にくいデザインになっていたことが分かった。

この研究にはデンマークの2大通信会社が資金提供されており、論文が掲載された直後から、他の研究者からも批判が続出している。
 ケータイの電磁波による発がんの問題は、今年5月に国際がん研究機関が「発がんの可能性あり」と評価したことで一定の決着がついたと思っていたが、10月20日「影響なし」という新たな疫学調査が発表された。
 この調査を行ったのは、コペンハーゲンの「ガン疫学研究所」の研究チームである。日本ではさすがに報道されなかったようだが、ヨーロッパでは結構メディアで騒がれたようだ。

 日本では福島第一原発事故以来、いわゆる「専門家」への不信感が広がっている。

安全だと主張する研究者に対して、実は裏で関連する企業や業界と癒着しているのではないかという疑惑が一般化したからだ。

 多少行き過ぎな感が否めない部分もあるが、結局それまで隠されていたウソが多すぎることが原因だ。

解決策としては、研究者の間で自分の利害関係をオープンにする仕組みを作るしかない。

 今回のデンマークでの疫学調査も、携帯電話の危険性が科学的決着をつけることを遅らせようという通信業界の陰謀が見え隠れする。

 本題に入る前に、原発の放射性物質から出る放射線のリスクと、ケータイの電磁波のリスクについての共通点と相違点を若干整理させていただきたい。

 
原発の放射線リスクと、携帯電話の電磁波リスクの相違点を整理したもの。
原発からの放射線の場合、発がんなどの有害性はクロで実証済み。ただ平常時では、一般の人たちに悪影響が及ばないように管理されていた。