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食品に混入された有機リン農薬「マラチオン」の”毒性”について自ら調べないマスコミ
水島宏明  | 上智大学教授・元日本テレビ「NNNドキュメント」ディレクター
2014/1/2(木) 19:42

クリームコロッケなどの冷凍食品に農薬が混入されていた事件。

警察による捜査で工場での製造過程で農薬が混入する可能性は低くなり、工場内に出入りできる何者かが混入させた疑いが強まっている。

犯人は誰なのか。目的は何だったのか。どうやって混入させたのか。

それらは今後の捜査の進展を待つより他はない。

それよりも、ここまでのテレビや新聞の一連の報道を見てきて気になったことがある。

混入された有機リン農薬「マラチオン」の毒性に関する報道があまり詳しくないのだ。
流通している食品がどこまで危険なものなのかは、読者・視聴者が真っ先に知りたい情報のはずなのに、「会社側の発表」を垂れ流したような報道が目立つ。
私も以前、農薬の毒性に関するドキュメンタリーを取材したことがあるが、「マラチオン」などの有機リン農薬は、毒ガスのサリンとのいわば親戚のようなもので、生物の神経細胞に大きな影響を与える。
もちろん「急性」の毒性もあるが、「慢性」の毒性も見逃せない。

私が取材した有機リン農薬による慢性中毒の患者は「化学物質過敏症」を発症して、日常生活をとても制約された生活を送っていた。

そうした問題も見通して、この事件の報道が行われているとはとても言えない。