からだの痛みの電話相談Q&A10例 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・出典:NPO法人 いたみ医学研究情報センター
からだの痛みの電話相談
痛みについて

人は古代より「痛み」に侵され悩まされてきたという記述が残っています。
人は「痛み」を取り除くために様々な努力を行ってきました。
現代の世の中においても、「痛み」に関する研究はますます盛んになり、様々なことが解明されていきています。
このページではまず、痛みのしくみについて、わかりやすく説明し、次に、痛みをやわらげるにはどのようにしたらよいか?また、みなさんからよくご質問されることについてまとめたQ&Aを掲載いたしました。

痛みのしくみを理解していただき、痛みを取り除くためのヒントとしていただければ幸いです。
<はじめに>
皆さん、「長引く身体の痛み(慢性痛)」で苦しんでいらっしゃる方が、国内にどのくらいいらっしゃるかご存知ですか?厚生労働省慢性の痛みに対する研究班の調査によると、少なくとも人口の約15%の方がその痛みに直面し、中にはありとあらゆる病院で診てもらったけれど「原因不明」や「良くならない」というケースが大変多いことも事実です。

「NPO法人 いたみ医学研究情報センター」(http://www.pain-medres.info/ )では、平成23年から「からだの痛み電話相談」という窓口を設け、医師や看護師によりこれまでにたくさんの方のご相談を受けてきました。

私たちは相談者さまのお声に耳を傾け、共に考えながらアドバイスもさせていただいてきました。

そこには一見お元気そうに見える方でも、痛みに加えて他者には話せない心の苦しみを抱え精神的に孤立している方が大変多く、その背景に目には見えない様々な問題があることがわかりました。特に多かったのが、「こんなに辛い思いをしているのは、自分だけだと思っていた」というご意見です。

この事例集はやりとりの中のごく一部ではありますが、患者さまはもちろんそのご家族やご友人、そして痛みで苦しんでいる方々に日々携わっている医療従事者の皆さまにも是非お読みいただき、痛みを持つ方がどんなことで悩み、苦しみ、何を思っているのかを知るとともに、どうすればいいのかを考え少しでも前進していただけるきっかけになれば嬉しく思います。

※これからご紹介する内容はすべて相談者さまのご了解を得て掲載しております。私どものお願いにご理解をいただき、「少しでも痛みを持つ方の力になれれば」と掲載許可をくださった相談者の皆様に心より感謝申し上げます。


<電話相談症例>
01)「原因不明の全身痛(50代 女性)」
「原因不明の全身痛(50代 女性)」

【主訴】
全身が痛い。特に首、肩、腰。
勤務がきつく、夜勤も月に10回近くこなしている。

担が大きく異常な痛みがある。整形外科で検査するが問題なく、婦人科で血液検査をして閉経が近いのでと漢方薬を処方されて内服中。

痛みに対してはホルモン療法を行ったり、仮面うつではないかということでパキシルも処方された(自覚がないので内服せず)。しかし痛みは改善せず、あちこちに広がるので婦人科での治療は断念。

ヨガなどの民間療法を始めたがこれも効果なし。

入眠中も焼けるような痛みがあって覚醒する。運動は週に1回バトミントンをしている。

【質問】
自分でも色々情報収集をしているが脳内物質(セロトニン)が原因かとも思う。

それとも性格なのか?仕事がハードで辞めたいが生活のために辞められない。

同僚でも同じような症状で困っている人が何人もいる。

痛みの原因が知りたい。

【アドバイス】
バトミントンは是非続けて、それにできれば毎日のウォーキングを加えてほしいと思います。

万歩計を買ってペーシングしながら頑張ってください(歩き方も指導)。

何よりも継続することに意味があるのでそこはあなたの努力次第です。

また身体の痛みもストレスなどの心の問題も脳を通じて一つのサイクルになっているので切ってもきれない関係にあります。

それを運動によってよいサイクルにもっていけるようにしてください。

そこにはあなた様のおっしゃる脳内物質もかかわってきます。

【相談者さまの言葉】
実は子供が学校を中退し(この頃から無気力症候群みたいになった)新たに学校へ通っていましたが、結局何もしたくない、死にたいと言い出したんです。

今はかろうじてアルバイトには行っていますが、そのことで子供が心療内科に通院するようになり、それに付き添っているうちに自分も診てもらうようになったんです。

家庭の問題(子供がまだ小さい頃に離婚)や、他の子供にも問題行動があります。

自分も幼いころに親を亡くし、誰にも相談できずにいました。自分なりに分析もして頑張っていますが、無意識のところでこうなっているのかもしれないので、電話をして力を借りたいと思ったんです。

電話をしてとても楽になりました。よかったです。ありがとうございます。