■ 自分への影響度を測る、手っ取り早い策は?
とはいえ、グルテンはすべての人に悪影響を及ぼすわけではありません。ご自分への影響度をきちんと把握するためには、医療機関などで血液検査・遺伝子検査をすることも出来ますが、保険が適用されないため高額になりがちなのが難点です。
そこで手軽に影響度を知りたい方は、2~3週間実際に「グルテンフリー」を試してみて、その結果を検証するのがいいでしょう。
具体的なやり方は、まず2~3週間小麦粉製品の摂取を完全に止めて、そのあと再び摂取を開始するのです。
いったん体調が改善したのち、小麦粉製品を再度食すとまたなんらかの不調が襲ってくるという場合は、「グルテン過敏症」や「グルテン不耐症」である可能性が考えられます。
小腸は食べ物を消化吸収する大切な器官です。
ここに支障が出ると、たとえ体にいいと言われているものをたくさん食べても、その栄養は体に行きわたらず、ただの老廃物と化します。
目の前の不調だけではなく、ひいてはメタボのリスクが高まることにもつながるでしょう。
グルテンフリーを外食やいつものコンビニ飯で実践するのは難しいことかもしれませんが、視点を変えると、選択肢はいくらでもあります。
人間は舌の表面に「味蕾(みらい)」という小さな器官を一万個も備えており、それらで食べ物の味を感じますが、成人になると味の好みは定着してくるので、主食となる小麦粉製品が米や大豆粉に変わっても、味に極端な変化がなければストレスなく実践できるでしょう。
〈みわ子流、グルテンフリーを実現するコンビニメニュー〉
●麺類
・ラーメンが好きな方は、しばらく中華麺系のメニューを避け、お米由来の麺が使われているビーフンやフォーにチェンジしてみましょう。
カップ麺コーナーでは春雨やくずきり、こんにゃく麺の商品も登場しています。
・うどんが好きな方は蕎麦(なるべく十割蕎麦)に変えてみましょう。
うどんのような食感を楽しめる豆腐麺、こんにゃく麺も探せます。
・イタリアンではパスタではなくリゾットを。トマト系やクリーム系など、味付けの基本が似ていると「ガマン」と感じずに済むはずです。
●パン類
・大豆粉と小麦以外の雑穀で作られたブランパンは種類も豊富。
米粉パンを探したり、サンドイッチやバーガーがお好きな方は、ライスバーガーや、洋食系の具の入ったおむすびを選んでみましょう。
●菓子類
・大豆粉をベースとしたクッキーやシリアルバー製品は種類豊富にそろっています。
・小麦粉の入っていないスイーツは、プリン、卵白が原料のマカロンやマシュマロ、ゼリー、ヨーグルト、ムース、チョコレート、大福や団子など餅系の和菓子、あんみつ、わらびもち、ポテトチップス、おかき、煎餅類など。スナック菓子はコーンや米主体のものも多いので、製品の原材料名をチェックしてみましょう。
●その他
もともと和食派の方は、普段通り、おむすびやお弁当をいただけば、主食に関しては問題ありません。
天ぷらやフライ、から揚げは衣に小麦粉が含まれるので、焼き魚やグリル、煮物のおかずを選ぶようにしましょう。
小麦粉製品には魅力的な食品がたくさんありますが、もし何かの不調に悩まれているのなら、まずは2~3週間だけでもグルテンフリーを試してみてください。
ご自分の体の「盲点」がわかるかもしれません。
丸田 みわ子
runより:後半の情報は要らないけど基本的に全文掲載なので掲載しました。
腸については凄い大事な事でしょうね、腸の状態で免疫力が変わりますし栄養素を摂り入れる所ですしね。