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アレルギーとの相違
アレルギーは、通常は無害な外来物質に対して生体に過剰な反応が起きる
状態であり、免疫系が有害物質と無害物質とを混同し、通常は無害な物質
に対して、病原物質のごとくに誤操作してしまう状態を言います。
化学物質過敏症や化学傷害は、本来有害な化学毒に対応して、生体に防御、警告反応が起きる状態であり、神経系が有害物質と無害物質とを識別し、化学毒に反応し、中毒症状を起こしています。
有害物質が満ちあふれている環境下では、遅かれ早かれ誰にでも起きうる
ことであり、人類の未来をかけた警告反応です。
アレルギーでは、ある人にとって死に至る食べ物が、他の人には何ともないか、栄養源になります。
中毒では、ある人にとって有害な物質が、他の人にも、何らかの悪影響を与えています。
症状の軽重や自覚の有無に関わらず。
化学汚染の現実
ある結核患者が入院中、臭いに非常に敏感になり、戸を閉めた室内に居ても、廊下や遠くで起きていることまで言い当てて人々を驚かせたという事例を読んだことがあります。
それは、結核菌に感染したことによって、もはや、わずかでも汚染された
空気は致命的なので、感覚器官がとぎすまされたのでしょう。
それは、過敏症と言う病気ではなく、あくまでも細菌感染によるダメージに
起因する感覚の鋭敏化であり、防衛反応として必要なことです。
化学傷害の場合にも同様のことが起きます。
化学物質による侵襲を受け、もはや、わずかでも汚染された空気は致命的なので、防衛上、感覚が鋭敏になっています。
それは、あくまでも化学中毒に起因する鋭敏化であり、防衛反応として必要なことです。
従って、化学物質過敏症という病名をつけて特別視したり、症状を抑え込むことより、化学毒によって傷害された身体と汚染の現実を直視することが必要です。
異常なのは、疾病の原因を軽んじ、放置する人々です。
化学傷害と全身病
化学物質による暴露は即座に目、鼻、喉、耳などに影響し、中でもまず反応が現れ易いのは目です。
内部調整器官である自律神経系、内分泌系、免疫系という三本柱に
ダメージを受けるため、多様な症状を呈します。
弱点を突いて現れる各自の病態が異なるため、様々な病名を付けられ、
化学物質が関与しているとは、本人や家族、医師さえ気付かないことがあります。
生活習慣病、自律神経失調症、慢性疲労症候群、慢性頭痛、鬱病、
神経過敏、眼精疲労、不登校などとして、見過ごされている場合も多々あります。
湾岸戦争症候群では深刻な前頭部痛があり、化学傷害に多く見られる症状ですが、日本の医学書では余り触れられていない様です。
化学傷害の症状は多岐に及び、全身病とも呼ばれるほどです。
公害病にしても、決して呼吸器系や神経系等に限定された被害ではありません。
化学傷害の影響
感覚器系(視覚器 聴覚器 平衡感覚器 内耳 嗅覚器 味覚器 体性感覚器 )神経系(中枢神経系 末梢神経系) 呼吸器系 運動器系 循環器系 消化器系免疫系 内分泌系 代謝系 血液・造血器系 泌尿器系 生殖器系等
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自他ともに、単なる体質、性質、遺伝、疲労、病気、年齢、気持ちなどのせいだと思い込んでいる場合が多いので、自ら化学傷害の犠牲者であっても気付かず、化学傷害で苦しむ他の人達への無理解と敵対行動を取ることも、よくあります。
同じ疾患でも、化学傷害が大きく関与している場合には、他の人に効く薬がかえって悪化させる場合もあります。
治療薬や麻酔の量は、化学傷害の場合、通常量では後々までのダメージが極めて大きく、慎重な配慮が必要です。
Hospitalization for the Chemically Sensitive Patient
化学傷害を鬱病、精神疾患と判断して、薬物で悪化させる例も見られます。
タバコの害は、従来言われた成人病、肺ガン等々の他に、近年の医学的研究では眼疾患、失明、難聴というデータも次々と出ており、まだ判明していない関連性も無視できません。
喫煙する臭気判定士にノー!
悪臭に関し、自治体、保健所、企業、臭気判定士等の人々を呼ぶ場合には、喫煙者を事前にはっきりと断るのが無難でしょう。
自信満々に「何も臭わない」と断言する証人となる恐れがあります。
視覚、聴覚に影響を与える喫煙が、嗅覚に影響を与えていないとは
言い切れません。