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化学傷害とは
化学傷害とは、生態系に害を及ぼす化学物質の化学的作用によって、生体の損傷に至ることであり、その被害は人体のみならず、植物も含めて広範な生物に及びます。
交通事故のように、物理的な外力によって傷害を受ける場合に対して、
公害汚染のように、化学的な外力によって傷害を受ける場合を言います。
化学汚染の生体への影響を長年研究してきたカリフォルニア大学医学部の教授は、Chemical Brain Injury (丸善のタイトル訳は、化学的脳傷害)という本を著し、有害化学物質による中枢神経系及び全身への深刻な影響を憂えています。
日本では、元・国際神経病理学会名誉会長の白木博次氏が「冒される日本人の脳:ある神経病理学者の遺言」「全身病:しのびよる脳・内分泌系・免疫系汚染」で恐るべき汚染大国日本の現実に警鐘を鳴らしてきました。
数十年に渡って国は、水俣病の認定基準として、四肢末端に於ける末梢神経の感覚障害等を採用してきました。
全身の感覚障害に苦しむ患者達は、水俣病として認定されず見捨てられました。
しかし、その基準が大きな誤りであり、メチル水銀は脳・中枢を侵し、全身障害にまで至ることを、元東大医学部教授の白木博次氏は早くから唱えていましたが、熊本大学医学部の浴野成生教授と二宮正助手もその事実を突き止め、2001年10月に発表を行いました。
しかし、国は頑として、旧来の認定基準にこだわり続けています。
これが、汚染大国日本の悲劇です。
化学兵器 chemical weapon という言葉で、誰も、化学全てが兵器だとか、化学物質全てが兵器だとイメージしませんが、それと同様、化学傷害も、化学や化学物質全てが傷害をもたらしているという意味ではありません。
しかし、私達を誹謗中傷する人達は、私達や化学傷害という言葉が、化学や化学物質全てを否定する反逆者の如く、事実に反するイメージを広めています。
むしろ私達は、先人達が苦心して開発してきた化学や化学物質が、災難としてではなく、恩恵として活かされることを願い、健全な化学のありかたを指向しています。
安全管理上、予防原則を尊重し、危機管理に徹底した化学のあり方を切望しています。
私達は、化学や化学物質への恐怖や不安を煽っているのではありません。
むしろ、化学汚染に散々苦しめられ、その恐怖と不安を嫌と言うほど知るがゆえに、化学工場や化学物質に脅かされずに済む、安心できる社会を切望し、提案しています。
水俣病の患者が「水俣病は病気ではない、傷害だ」と言う切実な現実・・・
長年アメリカで化学傷害を研究してきた人が「これは大量虐殺だ」と言う現実・・・「公害犯罪」という法律用語が存在する意味・・・
脳細胞や神経に不可逆的な死滅や損傷をもたらす化学汚染も存在する現実・・・既に多くの種を苦しめ、子孫を絶やし、絶滅させてきた汚染の現実・・・
それらの背景の中から、化学傷害(化学的傷害)Chemical Injuryという言葉と概念が用いられており、私達もその世界的なムーブメントに呼応して、共通の願いのもと、多元的なネットワークの協力関係にあります。
私達は化学汚染に苦しみ、更に、心ない差別、無視や誤解に苦しめられています。
それらは、汚染の解決や、健康保険適用など、急を要する社会的措置を遅滞させる結果を招きます。、
一刻を争う世界的な困難に対処するには、相互理解と皆様のご協力が欠かせません。
どうぞ、よろしくお願い致します。
runより:まさにそう思いますね。ちなみに2005年の情報なので健康保険適用が書かれています。