-3:アロマテラピーと精油類 | 化学物質過敏症 runのブログ

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実験/動物/臨床前試験
Laboratory/Animal/Preclinical Studies
精油の局所抗菌作用に関する多数の研究が発表されている;大部分の研究はオイルに有意な抗菌活性があると発見している[1]。

一部の精油は抗ウイルス性で、単純ヘルペスウイルスの複製を阻害する[2]。

他の精油は膣と口咽頭のカンジダ菌に静真菌的で殺真菌的である[3]。
ヨーロッパと日本とのラットでの研究は、さまざまな臭い被ばくが刺激や鎮静、ストレスや痛みに対する行動による反応を変化させることを示している。精油や他の芳香性化合物(ほとんどオイル類の個々の化学成分)のラットの運動性の鎮静影響に関する研究[4]は、特にラベンダーオイル(Lavandula angustifolia Miller [別名Lavandula spicata L.;Lavandula vera DC.])が有意な鎮静効果を持ち、単一のオイル成分が(精油全体と対照的に)同じように強い効果を持っていた。

著者らはこの影響の推定されるメカニズムにコメントしないが、彼らは異なるオイル間の異なる結果(一部は刺激であり、一部は鎮静)が「化合物の化学構造や...官能基の違い...が芳香性化合物の揮発性とバイオアベイラビリテイとに重要な役割を示す」と示した。

バイオアベイラビリテイの違いはさまざまなレベルの脂溶性に基づくもので、脂溶性が強いオイルは最も鎮静作用を生じる。

この研究者らは吸入後の芳香性化合物の高い血漿中レベルも発見し、アロマテラピーの影響は間接的な中枢神経系の中継によるのでなく、直接的な薬理学的相互作用によることを示した。
他の研究はラットの痛みやストレス、驚きの刺激に対する行動や免疫学的反応に関するアロマテラピーの影響を調べた。

2 つのヨーロッパの研究で、痛覚刺激の間に快い臭いをかがせたラットは、雌雄間で反応に一部変化があったが、痛覚関連行動の減少を示した[5,6]。
ストレスが多い条件間に芳香に曝したラットで、免疫学のマーカーと行動のマーカーが改善したことを日本の2 つの研究は示した[7,8]。