食品添加物の安全性評価に関する国際比較的調査研究 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・出典:公益財団法人 日本食品研究振興財団
http://www.ffcr.or.jp/

・食品添加物の安全性評価に関する国際比較的調査研究

国際毒性病理学会連合 小西 陽一
バイテク情報普及会 福冨 文武

 本研究は昨年度の実績を基に継続して食品添加物の安全性評価についての情報を国際的に収集した。

特にその情報収集は食品中にppm又はppbと低濃度に含まれ、化学構造は解明されているが毒性の未知は香料に焦点を絞った。

米国と欧州連合(EU)に於いては、香料は他の食品添加物とは異なるカテゴリーで安全性評価がなされている。

実際には米国ではJECFAのみならずFEMAにて、又、欧州連合ではEFSAに於いて香料の安全性評価に対しTTCの概念が活用されている。

 しかしながら、わが国では香料は他の食品添加物と同じカテゴリーのもとに安全性評価がなされ、その作業に化学構造、遺伝毒性と動物を用いた反復投与試験の結果が要求されている。
 一方、動物を用いる2年間の発がん試験については、昨年度に報告した如く行政側はその代替法は危険性(hazard)の検出法としては認めるが発がん性の検出法とは認められていない。

新しい発がん性検索の代替法として遺伝毒性の検出と13週間の動物試験にて標的臓器における細胞増殖誘発能の検出と被検物質の閾値の存在の検出が提案されている。

閾値の検出は化学物質の安全性評価に対し将来問題を提起するであろう。

NOAELは新薬のヒトの臨床試験に用いられる投与量決定に際し重要な意義を持っている。

然しながらNOAELは種々の因子に影響されそれ自体を正確に決定することは困難で、毒性検出のプロトコール中に複数のパラメーターを挿入することが必要であろう。
 何はともあれ、代替法の進歩とNOAELの正確性を期する研究の追跡は必要である。

更に、現在用いられているわが国の香料の安全性評価に対する判断樹は再検討されるべき時期に来ているものと考える。

runより:これは平成16年の発表ですが香料の安全性評価なぞまるで出来てないような・・・