3. パブコメのポイント 【締切は7月31日17時必着】
この報告書は、80ページもあって難しそうなことが書いてありますが、ポイントは「再審議」した結果、何が変わったか、ということです。
どういう審議をしたのかということです。
・再審議の結果、生涯にわたって毎日体に取り入れて大丈夫な量(ADI)は、再審議でも変わりませんでした(1日体重1㎏あたり0.097mg)。
今回新たに検討された最新の論文は、この農薬の毒性がこれまでの認識よりも高いことを示すものだったのに、参考程度にしか扱われなかったのはおかしいと思います。
・一度に食べて大丈夫な最大量(急性参照用量)が初めて設定されました。体重1㎏あたり0.6mg。
これはEUで決めている値の6倍。つまり、EUより6倍ゆるい数字です。
この二つの数字がもとになって残留基準が検討されていくわけですが、これだと去年の案と同じように高い残留基準さえ認められてしまいかねません。
・これら数字が最初に出されたのは、食品安全委員会の「幹事会」という非公開の会議。しかも議事録は公開されていません。
すべての人の健康にかかわることなのですから、公開するべきです。
・毒性は主に動物実験のデータを使って検討します。人間への毒性が現れる量は、動物で影響が出たよりも1/100くらいの少ない量になら大丈夫だろう、のように。
でもそれはあくまで推定ですし、特に過敏な人や子どもについて十分に考慮されているとは言えません。そういう「わからないことがたくさんあって、わかっていることだけを元に推定した数字にすぎないのですよ」ということ明記するべきです。
4.グリーンピースはこんなことを書きました。
http://www.greenpeace.org/japan/Global/japan/pdf/20140723_Public_Comment.pdf
runより:前回13000件ものパブリックコメントがあったにも関わらず更に規制緩和する理由が知りたい。
今回もコメントを送るつもりです。