ルノー博士国際会議、東京:4 | 化学物質過敏症 runのブログ

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化学物質過敏症 電磁波過敏症 シックスクール問題を中心としたブログです

8、治療法;DNA コンセプト

これまで治療手法の 概要を述べてきたが、私はこれを次の3つの要素からなることからDNAコンセプトと呼んでいる。

D;Detoxification= 解毒 

N;Nutritional Therapy=栄養療法  

A;Anti- Stress-Management=抗ストレス管理

―清浄な環境+解毒

―分子矯正サプリメ ント(ビタミン類、ミネラル類)

―サウナやマッサー ジ、スポーツなどの身体療法

―個人指導;環境医 学・機能性医学についての個人教育

目的として;

1、解毒能力の向上

2、炎症抑制(体や 脳で起きる炎症を静める)

3、身体的・精神的 安定


8.1.ヘパートッ クス肝臓解毒療法

ヘパートックス療法 と名付けたこの解毒療法では、ビタミン類やミネラル類、それにグルタチオンやアルファリポ酸のようなキレート物質を含む単体硫の点滴注入(静脈内療法)を 施す。

我々の治療ではEDTAやDMPSといった合成キレート剤は使用しない。

先述いた医療評価分 析をもとに、個人別プログラムを作成し、栄養に依存している代謝機能の正常化を目指す。

次に列挙するサプリ メントは我々の解毒療法においては重要なものとなる。

グルタチオン

アルファリポ酸

コエンザイム Q10(ユビキノンン)

カルニチン

ビタミンB複合剤 (ナイアシン、ピリドキサール5リン酸エステル、メチルB12)

ビタミンD3

ブロッコリー抽出物

抗酸化物質(高濃度 ビタミンC,ビタミンE,ポリフェノール)

ミネラルや微量成 分;マグネシウム、亜鉛、セレニウム

グリシン


9、環境配慮型建築 と環境医学

MCS患者は安全な 環境で治療を施さねばならない。

今から20年前の 1989年のこと、私は、ドイツ中部にある北ヘッシアに位置する小さな温泉村に環境に配慮した環境病の研究所を建設することを決意した。

壁土として使用し た石灰モルタルや多孔質の鉱物塗料は、有毒物質をろ過、結合、中和することができる。

断熱性だけでなく、湿気が少なく、短期間で乾くこともこうした建設素 材を選ぶ際には重要な要素となってくる。

我々は建設資材会社や建設会社に運ばれてくる建材が放射能や毒性気化物質や芳香成分を含まないもの(低揮発製品) であることの証明書を提示するよう依頼した。

木材部品の手入れについては、テルペンを含まない天然ラッカ―や敏感な患者のために特別に開発されたワックス を使用した。

電磁波を下げるため に被膜ケーブルを用いてきた。

プラグ使用の電化製品によって生じる振動波を避けるために、すべての電気回路は回路スイッチを装備し、電化製品の電源が切れ ているときは電気回線の全ての電流も切れるようにした。電気回路配線は星型に設置した。

ヴォルフハーゲンで の新企画―グリム兄弟の故郷の歴史的街において

現在、我々はドイツ のヴォルフハーゲンの都市と協力して新たな環境企画であるエコホテルヴォルフハーゲン城を構想中である。

ヴォルフハーゲンは半分梁を目ぐらした家々が立ち 並ぶおとぎの国グリム兄弟のいた歴史ある街だ。

グリム兄弟の一人ルートビッヒ・エミール・グリムはかつてヴォルフハーゲンに住んでいた。

彼は自分の兄弟で ありヤコブとヴィルヘルム・グリムが書いた有名なおとぎ話のコレクションのための絵をたくさん描いた。

街は1231年、チューリンゲンのコンラード伯爵よ り独立して設立された。

エーデル渓谷や歴史的建造物が豊かなかつてのヘッセン選帝侯領土の首都、カッセルの西に程近く、中部ドイツ高原地方でもっとも美し い場所の一つである。

MCS患者の数は増 加の一途をたどっている。こうした社会的孤立をますます深めていく人たちにとっては、静養したり休暇を楽しんだり、医学的治療を受けるための安全な場所が 不可欠である。

だからこそ環境配慮 型建築や応用環境医学の知識に基づく家や病院、ホテルの建設が緊急課題となっている。

我々は光栄にも地元自治体の支援、とりわけ我々の先輩で、「環境テク ノロジーが環境医学と手を結ぶべき」とのモットーを掲げ我々の企画を大いに支援してくれるラインハルト・シャッケ氏の支援を受けている。

シャッケ氏はまた 2015年までに100パーセント再生可能なエネルギーの生産を目指している。昨年、ヴォルフハーゲンは「親エネルギータウン」賞をドイツ連邦政府より授 与されている。

執筆本と住所

1、ルノー、クラウ ス・デートリッヒ;「もし化学物質が神経システムを攻撃したらー

解毒によっていかに 能や神経を守ることができるか」ミュンヘン、ドイツ、第2版、2009年4月

2、レオ・ガーラン ト、ヘレン・ラファティ;胃腸機能障害:慢性疾患との関連性、機能性医学専門書;機能性医学研究所、2008年

診察および療養セン ター

機能環境医学研究所 (IFU)

医局長:クラウス・ デートリッッヒ・ルノー

www.umweltmedizin.org

www.ifu.org

ヴォルフハーゲン― 観光案内所

www.wolfhagen.de

touristinfo@wolfhagen.de

患者団体

CSN-化学物質過 敏症ネットワーク

シルビア・K・ミュ ラー

www.csn-deutschland.de

csn@allergic.de

(翻訳;佐山摩麗 子)


runより:結構長めになってしまいましたがもう一つPDFファイルがあり更に長いので後日にします。

画像も多いので編集が大変です(^^:)