カナダ下院常任委員会報告 :リスクと価値評価:12 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・付録8.3
 
1994-1998年にカナダで入手できた選択された農産食品中の
農薬残留のレベル及び検出率に関する
カナダ食品監視局報告要約
A Summary of Canadian Food Inspection Agency's Report on Levels and
Incidences of Pesticide Residues in Selected Agricultural Food
Commodities Available in Canada During 1994-1998
 
始めに
 
この文書は、1998年11月6日付けの1994-1998年にカナダで入手できた選択した農産食品中の農薬残留のレベル及び検出率に関するカナダ食品監視局報告を要約する。

1998-1999予算年度からの結果はまだ発表されていない。
 
報告目的のために、食用農産物は4つの部門、国産生鮮果物と野菜・国産加工果物と野菜・輸入生鮮果物と野菜・輸入加工果物と野菜に分けた。この文書中に報告された4つの基本的な数字がある。
 
1. 採取した全サンプル数
2. 残留が検出されないサンプル数(グリーンライト);
3. 残留が検出された数(イエローライト)
4. カナダ保健省が設定した最大残留限度違反である残留が検出された数(レッドライト)
 
この報告期間に採取された44,379の合計サンプルがあった。食用農産物の4つの部門間の内訳は次の通りである:
 
表1:採取された合計数
サンプル合計 生鮮 加工
国内  6,879   378
輸入 34,591 2,531

 
グリーンライト
 
採取された44,379サンプル中、35,487*の残留が検出されなかったサンプル(W.D.R)があった。食用農産物の4部門間の内訳は次の通りである。
 


表2:残留が検出されなかった合計サンプル数 (W.D.R.)
 


 
陽性の合計数 生鮮 加工
国産 5,511 (80%)  349 (92%)
輸入 27,255 (78.8%) 2,372 (93.7%)

 
 
イエローライト
 
採取した合計44,379 サンプル中、10,682* の残留を含む(陽性)サンプルがあった。

食用農産物の4部門の内訳は次の通りである:
 
表3:残留陽性の全サンプル数
陽性の合計数 生鮮 加工
国内 1,710 (24.8%) 33 (8.7%)
輸入 8,767 (25.3%) 172 (6.8%)

 
 
レッドライト
 
採取した合計44,379サンプル中、許容限度を超えた残留を含むことが発見され、そのため食品医薬品法違反である805*サンプルがあった。

食用農産物の4部門間の内訳は次の通りである:
 
表4:違反した全サンプル数


 
全違反数* 生鮮 加工
国産 82 (1.2%) 2 (0.53%)
輸入 711 (2%) 10 (0.4%)

 
* この数字は必ずしも常に予想したように付け加わらないことに気づくだろう(即ち、検出できる残留なし及び陽性の数は採取されたサンプルの全数と正確に等しくない)。

このことは多残留検査システムの採用による。

グループ化された場合の数は注意深く表現されなければ誤らせることがある。

例えば、リンゴ 100 個のサンプルを取り、5個が農薬 A に陽性で、別な農薬 B に 5 個が陽性ならば、90個のリンゴが検出できる残留がないだろう。

一方、同じ様な 5 個のリンゴが農薬 A と B との両方に陽性であったら、95 個の残留が検出されないリンゴがあるだろう。

この点だけを示せば、リスクは第 2 の場合に低く見えるが、事実でない。

本報告中の数字は、この種類の誤った印象を与えないように計算され、表示されている。

こうして数字とパーセントはしばしば合計を超える。

CFIAの報告中の表 6 は、単一サンプル中に複数の農薬残留の発見を示している。

例えば、5種類の農薬残留があるサンプルが 9 つの場合突き止められた。
 
一般的には、国内産物中の違反は増加してきており(1991年以前 0.4%、1992-1994年 0.55%、1994-1998 年 1.2%)、輸入産物は一定に留まるか又はおそらく減少している(1991年以前 2.6%、1992-1994年 2.74%、1994-1998 年 1.9%)。
 
CFIA報告中の4つの付録は、異なるサンプルされた異なる農産物の発見と、農薬毎の残留を示す。

これらの付録は4つの部門についてである。

農薬毎にこと倣う基準があり、食品毎に異なる濃度がある。

このことは食事の大きな部分を占める食品には厳しい基準があるためである。

特定の濃度は食品医薬品法の下の規則にある。
 
特定の残留の所見は、DDTと代謝物・アルドリン・デルドリン・エンドリン・ヘプタクロル・リンデン・その他少数のものは、国内サンプルでは稀であることを示し続けている。

輸入サンプルで、これらの化合物、特にDDE(DDT分解の主な代謝物)は高い頻度で発見され続けている。

しかし輸入船荷でさえ、これらの農薬は規定されたレベルをほとんど超えない。