カナダ下院常任委員会報告 :リスクと価値評価:7 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・環境保健
Environmental Health
 
毒性
 
8.31 PMRAは人間の健康に対するリスクを調べるために使う実質的に同じ様な方法を用いて、環境保健のリスクアセスメントを行う。

安全レベルは実験室実験によって推定され、次に農薬の提案された利用がされた環境中で見られると思われる推定濃度と比較される。

申請者には、国際社会と現在その多くが調和している、PMRAによって求められた研究を終える責任がある。
 
8.32 毒性を決定するために、鳥類や無脊椎動物・魚類を含む一連の種が長期及び短期被ばく、及び種々の濃度の農薬の対象とされる。138

各試験と種について、無影響が観察された最も高い濃度が記録される(NOEC)。

最も敏感な種で記録された最も低いNOECは、安全な環境濃度と見なされる。


環境被ばく
Environmental Exposure
 
8.33 農薬の環境濃度は多くの分析結果を用いて推定される。

農薬の化学的性質が決定される(例えば、物理状態・蒸気圧・水や死亡にどの位容易に溶けるか)。

農薬が分解する前に環境中にどの位長く留まるかは、光や水・空気・生物的処理による農薬の分解に関する研究で決定される。

PMRAも食物連鎖で高い生物中に農薬が蓄積するかどうかも決定する。139

これらの研究は、農薬が環境中でどのように移動するかを推定し、予想される環境濃度を推定するために使われる。

登録者又は政府部局が、農薬の挙動に関する実際の環境測定値を得るために、野外研究を行うこともある。
 
 
環境リスクアセスメント
Environmental Risk Assessment
 
8.34 環境リスクアセスメントは、環境に関する推定された安全濃度(参照 NOEC)と予想される環境濃度(労働者・傍観者アセスメントの多くの似た方法で)とを比較する。

環境のNOEC及び予想環境濃度との間の高い比は、大きな安全余裕(MOS)及び、予想される農薬の限られた影響を示す。

比が減少するにつれ、非標的生物へ農薬が有害影響を起こすリスクは増加する。
 
8.35 本委員会は、一部の場合、現在の環境アセスメントは環境被害を防止するのに失敗していることを知った。

一例として、ラベル指示に従って行われた使用後の農薬流出の結果、プリンスエドワード島で報告された多数の魚の斃死がある。140

その州の技術環境省の職員は、環境リスクの再評価手続きは、潜在的環境影響を強く強調することを含め、再評価されるデータの質を高め量を増やすために、改善する必要があると信じている。141

本委員会は、他の連邦及び州部局との共同の増進がこの目標に役立つと感じる。
 
8.36 レスブリッチ研究センターのカナダ農業農業食料省環境科学者バーナード=ヒル博士は、彼が農薬に関するデータを提出し、その製品が結果として登録された理由について適切な回答を決して受け取らなかった場合の例を示した。

ある農薬使用による否定的な環境影響があることを示している専門家からの証拠をPMRAが無視していると見えることに、本委員会は驚かされた。

一部の専門家の証言は、特定の農薬はある用途から禁止又は全体として登録をなくすべきであることを示した。142
 
本委員会は、有害生物管理局の環境安全性評価に、環境(例えば、水・空気・土壌・堆積物・非標的生物)に対する農薬使用の影響に関する、一層包括的で徹底的な研究を含めることを勧告する。
 
本委員会は、PMRAに独立した科学的所見を提出する直接の機構を再構築することを勧告する。

この種の提出には、機関から情報を提出した個人又は団体に強制的なフィードバックが続くだろう。