カナダ下院常任委員会報告 :環境中の農薬 :5 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・水環境中の農薬
Pesticides in the Aquatic Environment
 
4.12 委員会の聴聞の間、天然及び都市地域内での水質汚染の件が主な現在の問題の一つとして現れた。多数のグループ、特にカナダ水排水協会 Canadian Water and Wastewater Association及びカナダ学習障害連盟 Learning Disabilities Association of Canada・カナダ公衆衛生協会・世界自然保護基金・カナダシエラクラブは、飲料水は空気及び流出水・降雨との接触を通じて広汎な農薬被ばくの影響を受けることを証言した。

これらの問題は、汚染増加及び農業・産業・商業の発達、水需要増加によって、最近数十年間に水資源に関する負担をもたらす圧力増加に加わっている。
 
4.13 カナダ水排水協会によると、飲料水の農薬汚染は現実の問題である。濃度は勧告されたカナダの基準を超えていないが、残留農薬は国中で政府のモニタリングチームによって検出された。41

ケベックで採取されたサンプルは、1989年と1994年の間に調べられたケベックの飲料水システム30%は、除草剤アトラジン又はその代謝物の残留を含んでいた。42

アトラジンはケベック及びオンタリオ・ブリテッシュコロンビア・ノバスコチア・サスカチェワンの表流水及び地下水中で最もしばしば発見される農薬の一つである。

農業が集中するプリンスエドワード島で、カナダ保健省は1985年及び1986年に、農薬アルジカーブが80%のサンプルに存在すること及び、ある濃度は飲料水の勧告濃度を超えていたことを観察した。

アルジカーブとその代謝物は地下水中に高度に存在する。

またプリンスエドワード島内で、水質汚染の証拠は1993年に8回の異なる機会に観察された。43
 
4.14 カナダ水排水協会は特に自治体の水処理及び廃水処理に関する農薬影響を心配する。

現在の技術は水中の農薬を許容レベルまで低くすることができるが、汚染物の存在増加は結局水処理過程の変化を必要とし、それは高い費用を必要とし、この協会によると、特に満足しない結果をもたらすだろう。

この協会は、カナダの飲料水保護システムは水資源に与えられるますます強くなっている圧力の点で、再評価しなければならないと信じている。

この協会は、政府の農薬削減指導力の作成を提唱している。
 
4.15 証言の中で、カナダ学習障害協会は、米国と異なり、この国に水質の系統的制御がないという事実を嘆いた。

そのため、水中に農薬が存在する証拠があるが、集団の全農薬被ばくを研究することが不可能である。
 
多数の農薬が井戸水中に存在することが示されている。

米国の農薬及び地下水データベースがあり、それは45州で68,000以上の井戸からのデータを再評価している。

農薬は42州で16,000以上で見つかっている。

それらの井戸の約10,000はEPAの飲料水基準より大きい濃度であった。
 
シャントラ氏[総所長、毒物汚染防止理事会、カナダ環境省]が知っている唯一の調査(1998年のオンタリオ井戸水調査)は一つのサンプルで210 ppbのアトラジンを発見し、それはカナダのアトラジン指針 5 ppb の40倍のであった。

そしてまたアトラジンはヨーロッパの雨水サンプルの30%で発見されている。44
 
4.16 委員会員はカナダの地下水と表流水の水質に対する農薬の影響について深刻に懸念し、水の安全性と管理の問題は政府が対策を講じられなければならないと感じている。

農薬使用の削減が本委員会に提出された資料に基づいて、ますます重要な目的であると思われる。
 
4.17 都市環境および水系の他に、本委員会はカナダ森林での農薬使用について様々な数字を聞いた。

この数字は1998年に殺虫剤が散布された20万ヘクタールから、46

 最後のトウヒケムシ発生の間に農薬(Bt)で散布された120万ヘクタールにわたる。原住民が生計のために狩猟・採集・漁獲に依存するので、これらの人が依存する環境での農薬使用に対して予防的アプローチが必要である。
 

特定の農薬の使用
Selected Pesticide Uses

ペンタクロロフェノールは電話線の電柱で保存剤としてもっぱら利用される。

この農薬は少量のダイオキシンとフランを含み、それはカナダ環境省が有毒と考えている。

アクロレインは灌漑排水溝で使用が認められている除草剤である。

アクロレインは魚の生息地に有毒物質放出を構成するだろうが、魚に有害な物質の放出を漁業法が規則によって認めない限り禁じていても、この製品の灌漑排水溝での使用は許可されている。