早期警告からの遅すぎる教訓14 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・21.12 IARC 結論に対するいくつかの反応
権威あるIARC の評価でさえ、異なるグループによって、大きく違う解釈が
されたのは興味深い。
これまでに、携帯電話使用で起きると立証された有害な健康影響はない。この文章はIARC 決定の後、WHO 電磁界プログラムから、2011 年6 月のファクトシートで発表されたものだ(http://www.who.int/mediacentre/factsheets/fs193/en )。
そしてさらに、脳腫瘍の証拠を説明できる非熱効果を何も認めずに、組織の加熱は人体と無線周波数エネルギーの間の相互作用の主要なメカニズムだ、と明言した(Guiliani とSoffriti,2010)。
携帯製造業フォーラム(MMF)のマイケル・ミリガン[Michael Milligan]は次の
ように述べた。
…入手できる科学的な証拠を評価した後、RF 電磁界は確定したヒトへの
発がん物質でも、おそらく発がん性があるのでもない、とIARC が結論
を出したのは意義があった…(http://www.mmfai/org/public/docs/eng/MMF _PR310511IARC.pdf)。
GSMA 協会(GSMA)のジャック・ロウリー[Jack Rowley] は、このように述
べた。

*IARC 会議が始まる数日前、完全なインターフォンの結果の発表の更なる遅れと、会議の疫学グループの議長であるアールボム[Ahlbom]の知識人としての偏向が原因で、それらは撤回されていると述べる手紙をEEA はIARC に出した。

会議開始の前日に、アールボムは利害の対立が報告された結果、IARC によって議長から外された。

そして会議も、未発表のインターフォン研究のデータを与えられた。

しかし、これはEEAが参加するには遅すぎた。


…IARC の分類は、危害の可能性はあるが、そうではないようだ、という
ことを示す…(http://www.gsma.com/articles/gsma-statement-on -the
-iarc-classfication/17567)。
フィンランド技術産業連盟(Finnish Technology Industries,FFTI)のパトリック・フォステル[Patrick Fostell]は、次のように述べた。
無線周波数電磁界は、ヒトへの発がん性も発がん性の可能性もないとい
う、現在の研究データの優勢な解釈に、IARC 分類は沿っている…
(http://www.technologiateollisuus.fi/en/news/announcements/2011-6/no-change-in-international-assessment-of-the-health-effects-of-mobile-phone )。
フィンランド放射線原子核安全庁(STUK)とIARC 専門パネルのメンバーで
あるダリウス・レステンスキー[Dariuz Leszczynski]教授は、次のように記した。
携帯電話電磁波ががんを発症させる可能性があることや、発がん性2B
として分類した最近のIARC の評価は、科学者、業界、報道機関の間で
賛否両論の騒ぎを起こした。

残念ながら、この大きな注目の唯一の結果
は、たった一つのことにつながる―混乱だ。

一般の携帯電話ユーザーは、高い教育を受けた人もそうでない人も、この正反対の見解と変化する声明の動揺によって混乱させられた
(http://betweemrockandhardplace.wordpress.com/2011/06/29%e2%80%a2viva-confusion )。
エコノミスト誌は次のように書いた。
…携帯電話ががんを起こすことに関する全ての騒ぎは、懸念される他の
あらゆるものに比べて途方も無く不適切だ、とあなたの特派員は考える

http://www.economist.com/blogs/babbage/2011/06/mobile-phone-and-health )。
マイクロウェーブ・ニュースは、長い間、この分野を追跡してきた。IARC
の全ての物語の大半とその結果が、ウェブサイトで見られる。

例えばICNIRP[訳注:国際非電離放射線防護委員会]の視点については次のように書かれている。
ICNIRP は、自らの財源を発表するのを断って自己永続する団体だ。

新しい解説を書いたICNIRP の疫学常設委員会は、同じ意見を持った人にだけ歓迎された。

前議長、アンダース・アールボムも、携帯電話の脳腫瘍リスクは存在しないという.彼の見解を表明した(彼は、携帯電話とがんに関する、前回のICNIRP 論評の筆頭著者だった)。

他の過去のメンバー、マリア・ブレットナー[Maria Blettner]は、IARC ワーキンググループの最終投票で唯一異議を唱えていた。

ブレットナーもアールボムも二人とも、インターフォン研究に参加した
(http://www.microwavenews.com/ICNIRP.Interphone.html )。
ところで、大半が批判したデンマークのコホート研究だが、大部分は陽性で
はないと意見が一致したように見えることで、IARC までもがこの混乱に加わっていた。

下記参照(http://www,microwavenews.com )。
全世界規模で回る機械をIARC の決定がスタートさせたことは疑いようがな
い。

それはおそらく、IARC が1990 年代に受動喫煙を発がん性物質として研究し評価した時に、タバコ産業によって始められたものと似ている(Ong と
Glantz,2000)16。

混乱の種と「作られた疑念」をまき散らすことは、タバコ産業や他の業界で使われた、良く知られた戦略だ(Michaels,2008;McGarity とWagner,2008:Oreskes とConwaty.2010)。