・アエラ2013年1月28日号
「サプリ依存止まらない 効率求め不安覆うために今日も飲む」より
健康食品・サプリメント利用の心得
1.成分名・含有量や品質、問い合わせ先をチェック
具体的な物質名が不明だったり、量の表示がなかったりする製品は安全性も有効性もわからない。厚生労働省は一定の品質が保たれている「GMP」マークのついた商品を選ぶよう呼び掛けている。製造者・販売者の表示も確認しよう。
2.海外製品・個人輔入に注意
故意に薬の成分を添加した「無承認無許可医薬品」もあり、過去には中国製ダイエット食品で死亡事例も。国立健康・栄養研究所の「健康食品」の安全性・有効性情報(http://hfnet.nih.go.jp
)などで健康被害事例を確認して。
3.正しい情報を得る
インターネット情報は捏造されたり、情報の一部を誇張したりしている可能性も。悩んだら薬剤師やサプリメントの専門家に相談を。
4.基本的には水で飲む
水が胃を刺激し消化が良くなり、吸収されやすくなる。一方、お茶やコーヒーで飲むとカフェインやタンニンが栄養素とくっつき吸収が悪くなる。
5.食後30分以内に飲む
いつ飲むか厳密な決まりはないが、食後は腸の働きが活発になっているので吸収されやすい。特に脂溶性のサプリは、食事の脂に溶けて吸収が良くなる。
6.過剰摂取に気をつける
過剰摂取すると健康障害が起こる成分もある。摂取目安量を守り、厚労省の「日本人の食事摂取基準」などで確認を。最近では、栄養素の入ったガムやあめ、お茶なども増えているので気がつけば過剰摂取ということも。
7.薬を飲んでいる人、病気療養中の人は医師に相談
飲み合わせでプラス効果が期待できる倍もあれば、薬の効果が弱まったり、副作用が強まったりすること。医師・専門家に相談が必要。
8.天然だからといって安全・安心とは限らない
合成品に比べて品質・安全性が上位だという証拠はなく、有害物質や不純物が除去されていないとアレルギーの原因になりやすい。
(専門家への取材と、厚生労働省発行「健康食品の正しい利用法」を参照し編集部で作成)