・マイナビニュースより
中国から死を招くPM2.5、黄砂に乗って上陸
[2013/01/25]
外出禁止令まで出た、中国の大気汚染「大気汚染物質」の一つとして、日本などでは厳しく規制されている空中に浮遊する「PM2.5」。
先日、中国でPM2.5などによる、過去最悪の大気汚染が発生した。
中国当局では外出を控えるように呼びかけたものの、死者まで出たと報道されている。
(画像:環境省「黄砂パンフレット」)
中国では暖房のために石炭を燃やすことや、工場のばい煙、車の排気ガスなどの有害物質がスモッグとなり、以前から大気汚染の深刻化が取り上げられてきた。
中国の大気汚染、海を隔てた隣国であっても他人事ではない。
中国の汚染された大気は、黄砂となって西日本を中心に降り注ぐからだ。
(画像:微小粒子状物質(PM2.5)について(資料4.2))直径2.5μmの超微粒子にはマスクも無意味PM2.5は悪魔の物質とも呼ばれ、発がん性のあるミクロレベルの浮遊物だ。
直径2.5マイクロメートル以下なので、呼吸をするときに気管を通り抜けて気管支や肺まで達する。
そして黄砂の被害は年々大きくなっており、もはや自然現象の一言では済ますことのできない事態に陥っている。
また、この状態で雨が降れば、酸性雨となって大地や湖沼にダメージを与える。
気管さえ通り抜けるのだから、普通のマスクではガードできない。
とくに喘息やアレルギーを持つ人は要注意だ。
汚染された大気が中国から偏西風に乗ってやって来るのに備えて、あなたの住んでいる地域の大気汚染情報をチェックしておくのも、対策のひとつだ。
環境省の大気汚染物質広域監視システム「そらまめくん」が空を監視し、地域別の汚染情報をウェブサイトで公開しているので参考にしてみてはいかがだろう。