・2007年10月10日
“窓をアルミ箔で覆って電磁波防御しても変わらず” 携帯基地局で健康被害、周辺住民が撤去求める…宮崎
携帯基地局 強まる反発
延岡市大貫町5丁目にある携帯電話の中継基地局のアンテナをめぐり、地元住民が反発を強めている。
同地区では63人が原因がはっきりしない体調不良を訴えており、安全性が明確でない電磁波への不安が根強いためだ。
撤去を求める住民側に対し、携帯会社は「国の基準値内で運用しており問題ない」として、互いの主張は平行線を たどる。
住民側からは自治体に仲裁を求める声も出始めている。
「『キーン』という耳鳴りがして、時々、胸がグーッと締め付けられるんです」。
同地区に住む 岡田洋子さん(54)は昨年12月、異変を感じ始めた。
自宅は基地局のアンテナから直線で約45メートル。窓側に近づくと、その度合いが増した。
夜もなかなか寝付けず、睡眠導入剤を使う日々が続いた。
情報誌で電磁波のことを知り、 窓にアルミ箔(・・・はく)を張ったレジャーシートをすき間なく張り付けて「防御」を試みたが、 症状は変わらなかった。