・出典:BEMSJの「電磁波(電磁界)の健康影響」講座
http://homepage3.nifty.com/~bemsj/index.htm
・*リスクはメディアによって正しく報道されない という批判がある。
以下は、ある環境問題に詳しい識者の方のWEBにあった内容である。
最近になって、「環境リスクや健康リスクがメディアによって正しく報道されていない」、ということは識者の間ではかなり共通の認識になってきた。
メディアが、識者が考えるようなバランスの取れた方法で環境リスクや健康リスクを報道することはありえないのである。
しかも、この特性は決して変わることはない。
なぜならば、それは、メディアとしての本業に反する要素があるからである。
すなわち、メディアとは、安心情報を出しても、世の中から全く評価されないものだからである。
むしろ、当たらなくても良いから、危険情報を出すことが望まれているのである。
*メディア・バイアスを考えましょう。
松永和紀著「メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学」光文社新書 2008年を読みました。
非常に含蓄のある本です。
皆さんにもお勧めできる本です。
以下に最後の部分を引用して紹介します。
ナノテクノロジーや新型インフルエンザ、電磁波など、科学的根拠が薄かったり偏った解釈により人々を不安に陥れたり、購買行動に駆りたてたりしている情報は、今も山積しています。
今後も”新顔”が続々と登場することでしよう。
その中で、どのようにしたら情報を集めて適切な情報を選び出せ、どのようにしたら分かりやすく面白く伝えられるのでしようか。
私自身、面白い記事に仕立てようと努力するあまり「あるある」のスタッフと同様に、都合のよい情報だけをつなぎ合わせて、都合の悪い情報は目に入れなくなってしまうかもしれないのです。
勉強と取材が不足し、判断ミスをする可能性も十分にあります。
とりあえず、情報とは報道とは、「絶対に正しいもの」ではなく、取材者、制作者の思い込みを反映した不+分なものであり、メディア・バイアスが存在することを常に心に留めて、情報・報道に対峙していただきたいと思います。
もう、マスメディアや有名人などの主張を妄信することはやめましよう。
疑うのが第一歩。
そして、行政や科学者、市民団体、企業などが発信する多様な情報をもとに、自分なりに分析して自分で判断しなければなりません。
最後に、氾濫する科学情報を識別するための10か条を考えてみました。
情報の受け手が大勢に流れず、個々の判断を始めることで、科学者や報道関係者は育ちます。
もっと質の高い情報発信につながっていきます。
1.懐疑主義を貫き、多様な情報を収集して自分自身で判断する
2.「○○を食ベれば・・・・」というような単純な情報は排除する
3.「危険」「効く」など極端な情報は、まず警戒する
4.その情報がだれを利するか、考える
5.体験談、感情的な訴えには冷静に対処する
6.発表された「場」に注目する。学術論文ならば、信頼性は比較的高い
7.問題にされている「量」に注目する
8.問題にされている事象が発生する条件、とくに人に当てはまるのかを考える
9.他のものと比較する目を持つ
10.新しい情報に応じて柔軟に考えを変えてゆく
runより:この10か条はかなり重要ですよ。
電磁波過敏症だけの問題じゃなく化学物質過敏症もこう考えるべきです。
何でも試すのは良い事ですが人に勧められたからってホイホイ使うべきでは無いですしちゃんと断る知識が必要です。