職場の危険:トルエン5 | 化学物質過敏症 runのブログ

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地下室内部の防水工事中に急性有機溶剤中毒

 

A社は、O邸新築工事において、地下室、浴室、屋外ベランダの防水工事を請け負った。

工事の進捗状況の関係からまず、地下室の防水工事を行うことになった。
 災害発生当日は、午前9時30分ごろA社の作業者2名が現場に到着し、地下室の清掃作業と下地づくりのためのはつり作業を行った。

はつり作業終了後、防水塗料の接着をよくするための定着剤X(キシレン60~80%含有)の塗布作業を行った。
 午前11時30分ごろには定着剤の塗布作業が終了したので約1時間の休憩を取った。
 午後からの作業は、午後12時30分ごろ開始した。

まず、ポータブルファン1台を1階床面に設置しダクトを地下室階段付近に置いて、換気の準備を行った。

次に、定着剤Y(1.1.1-トリクロエタン10%含有)と定着剤Z(有機溶剤含有せず)をトルエン約1kgで溶解混合し防水塗料Hを調整した。
 その後、ローラバケを使用して、Hを塗布する作業を行った。

午後9時になっても作業者2名が戻らないので現場監督が様子を見に行ったところ、2名が地下室階段付近に倒れているのを発見した。


1 地下室の四方の壁及び床面に塗布された定着剤XとYから蒸発した有機溶剤(キシレン、トルエン、1.1.1-トリクロルエタン)が同室内に高濃度に存在したこと。
2 換気が十分でなかったこと。
3 送気マスク等呼吸用保護具を使用していなかったこと。
4 作業者の有機溶剤に対する認識が薄かったこと等があげられる。


1 有機溶剤の発散面が広く、局所排気装置の設置がむずかしい場合には、十分な換気量を確保できる全体換気装置を設置すること。
2 作業者に対し、有機溶剤の特性、換気方法、保護具の使用等についての教育を十分行うこと。
3 送気マスク等呼吸用保護具に使用を徹底させること。

runより:PCを変えたらコピペの仕方も変わったので重大すぎる災害以外一部省略しますね((。´・ω・)。´_ _))ペコ