農薬と癌4 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・脳腫瘍
 
1993年の研究では、ミズリー州の子どもの脳腫瘍と住宅内あるいは周囲で農薬を使ったこととの関連が報告されています。

健康な子どもと比較して、脳腫瘍は、発癌性殺虫剤リンデンを含む頭シラミ駆除のためのシャンプーを使った子どもでほぼ5倍、親が殺虫剤DDVPを含む害虫駆除シートを使った場合5倍、ペットにノミ駆除カラーを用いた場合5倍になったという報告があります。
 
ノルウェーで行われた、親が農業に従事している子どもの癌発生率の研究で、農薬の使用によりある種の脳腫瘍のリスクが3倍になり、別の型の脳腫瘍のリスクは約2倍になると報告されています。
 
骨腫瘍・肉腫
 
親の被ばく
 
サンフランシスコ湾岸地域の研究で、父親が仕事で農薬に被曝している子どもは、他の子どもより、希な骨腫瘍であるユーイング肉腫が6倍発生していることが分かりました。

父親が農業をしている場合、この癌になるリスクが9倍になっていました。
 
デンバー地区では、庭で親が農薬を使うことと軟部組織肉腫の発生の間に強い関連があることが分かりました。

同じ研究で、リンパ腫(リンパ系の癌)の子どもは、健康な子どもと比較して、家の駆除の時に殺虫剤に2倍被曝していたことが分かりました。
 
ブラジルの子どものウイルムス腫瘍(腎臓の悪性腫瘍)の研究で、親が農場労働にで農薬に被曝するとウイルムス腫瘍のリスクは常に高いことが報告されています。
 
農薬との直接的関連を示すものではないが、オーストラリアのクイーンズ大学のバレリーらの研究のメタアナライシスでユーイング肉腫199症例と親の職業の関連が調べられ、受胎の妊娠期間に父親が農場で働いていた場合オッズ比は2.3倍であり、父母が働いていた場合は3.9であることがわかった。[9]