・出典:家庭の中医学
http://www.sm-sun.com/family/index.htm
排尿異常とは、残尿感・頻尿・小便不利・尿失禁・膀胱炎など尿が正常に排泄されないものを言います。
一般的に一番知られている病気が、膀胱炎・前立腺肥大・尿失禁による尿の異常です。
このサイトをご覧になる方は、現代医学の治療に満足できない方だと思います。
治療は、そのへんをふまえ、東洋医学(中医学・中西医学)の考えで解説したいと思います。
膀胱炎
膀胱炎は、女性なら生涯に一度はかかるといわれるほどポピュラーな病気です。
単発的な膀胱炎の治療は比較的簡単ですが、反復する膀胱炎の治療は、漠然と抗生物質を使うより、漢方薬を用いたほうが安全で有効です。
膀胱炎の多くは、尿意を我慢したり、排便や性行為の際に雑菌が尿道を通って膀胱に進入して起こります。
女性の場合、尿道口のまわりに菌が集まりやすいうえ、尿道が短く、直接膀胱につながっているため、男性より膀胱炎にかかりやすいといわれています。
ほとんどの場合、抗生物質や抗菌剤を用いれば二、三日で治ります。
反復して膀胱炎を起こす場合には、他の疾患や薬の影響を受けている、前立腺肥大(男性)などで尿道が圧迫されている、といった原因が隠れている場合もあります。
しかし、これといった理由もないのに膀胱炎を繰り返したり、菌がなくなったあとも排尿時の痛みや残尿感、頻尿などの症状が残ることもよくあります。
この場合、現代医学では予防法や有効な治療法がないのが現実です。
中医学から見た膀胱炎
中医学では、膀胱炎は「湿熱の邪」が膀胱に進入して起こると考えます。
わかりやすく言いますと、長く停滞していた体の体液が熱くなり膀胱の水路を犯し膀胱炎を起こすと言うことです。
そのため、湿熱の邪を取り除くことが治療の基本となります。
この状態では、抗生物質や抗菌剤の服用で数日で改善します。
しかし、治療後も症状が残ってしまったり、膀胱炎を繰り返す場合には、単に邪だけの問題ではなく、体の側に何らかの問題があると考えます。