・( %)は家具以外の要因によるホルムアルデヒド濃度の割合
注)大型チャンバー内に、机・いすを5セット入れて測定。
2) 受け入れ時の留意点(保管方法など)
受け入れた家具は、早急に梱包を解き、使用していない教室などに仮置きし、充分に換気を行い、家具からの化学物質の放散を促進させる必要があります。
これは、ホルムアルデヒドや揮発性有機化合物の含有が少ない家具でも、傷や汚れを防止するための梱包により、化学物質の放散が妨害され、受け入れ直後に教室に設置した場合に、室内の化学物質濃度が上昇する可能性が
あるからです。
さらに、教室に設置した後も、使用するまで、教室の換気などに務め、室内の化学物質濃度の低減に配慮することが重要です。
3) 受け入れ検査時の留意点
家具の搬入等によりホルムアルデヒド及び揮発性有機化合物(VOC)の発生のおそれがあるときは「学校環境衛生の基準」の臨時環境衛生検査の規定に基づき検査を行う必要があります。
この検査で、室内化学物質の基準値を超過した場合、その原因は、家具側か、あるいは測定方法による精度の違いや測定時の温湿度などの環境条件の違いが考えられます。
したがって、基本的には、建物の引き渡し時の検査と同じ検査方法で、室内化学物質濃度を測定することが必要となります。
受け入れ前(建物引渡し時)の検査結果を大きく上回る場合は、主に家具が原因と考えられます。