受動喫煙症について | 化学物質過敏症 runのブログ

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出典:国立病院機構盛岡病院化学物質過敏症外来便りhttp://www.moriokahosp.jp/


・国立病院機構盛岡病院化学物質過敏症外来便り 2008年9月号(Vol.6 No.3)
ク リ ー ン エ ア
受動喫煙症について
今回は良いお知らせがあります。

盛岡病院では、H21年4月より、全面禁煙にすることが内定しました。

今まで、患者さん方から、病院内に喫煙室があることについて、投書をいただき、院長より全面禁煙にむけて前向きに検討しているとのお答えをしていたところでしたが、これから本格的に取り組むことになりました。

近隣の岩手県立中央病院、盛岡日赤病院はじめ開業医の先生方の所でも、全面禁煙となったところが増えてきています。

一般の人たちが利用する学校、東北新幹線や、役場など公共の場での禁煙、完全分煙などの取り組みも進んで来ています。

様々な病気の人を診る場所では、全面禁煙は当然のことだと思いますが、職員、喫煙している患者さん、喫煙していない患者さん、近隣の住民の方々のご意見も伺ってスムースに施行できるように病院としてもこれから努力していきます。
化学物質過敏症患者さんの問診から、症状が増悪する化学物質の中で、タバコ曝露がダントツに多
いことは以前からわかっていましたが、最近受動喫煙をきっかけにして化学物質過敏症が発症したという患者さんの受診が増えてきました。

曝露された場所は職場が多く、他にはご家族の喫煙によって発症された方もおられます。

日本禁煙推進医師歯科医師連盟の受動喫煙の診断基準では、レベル3の急性受動喫煙症、レベル4の慢性受動喫煙症によって起こる疾患の中に化学物質過敏症が上げられています。

さらに受動喫煙の診断基準委員会では、「職場などの受動喫煙に苦しむ方の支援をして、禁煙化や分煙化を推進することは、禁煙指導医のみならず医師一般の責務である」と明記し、受動喫煙被害者が来院したときに作成する診断書の作成ポイントについても記載しています。

また、H17年6月1日に厚生労働省労働基準局安全衛生部長より「職場における喫煙対策のためのガイドライン」(以下新ガイドライン)に基づく対策の推進についてという通達が出され、H15年5月9日付けで出された新ガイドラインや「世界保健機構たばこ規制枠組条約」による世界的規模で喫煙対策への取り組みを踏まえて、日本においても、喫煙防止対策の充実を推進していくことを述べています。