当院救急外来を受診した成人気管支喘息患者の検討 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・一般演題
気管支喘息 疫学・統計
座長:井上博雅(九州大学大学院医学研究院附属胸部疾患研究施設)

P1-1-2.当院救急外来を受診した成人気管支喘息患者の検討

湯浅志乃, 米田和夫, 葉久貴司, 新川邦浩, 真鍋和義, 坂東弘康
徳島県立中央病院呼吸器内科


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【目的】わが国の喘息死亡率は近年減少しているが,都道府県別の喘息死亡率には大きなばらつきが見られる徳島県は喘息死亡率が非常に高い県として知られる.
当院は救命救急センターを併設する急性期病院であるがコントロール不良の喘息患者の受診も多い.
当院救急外来を受診した患者について調査し喘息死を防ぐ対策を進める上での課題を検討する.
【方法】2008年4月から2009年3月までに当院救急外来を受診した気管支喘息患者113症例を後ろ向きに調査した.
【結果】年齢別患者数では,16歳-19歳1名,20歳代15名,30歳代26名,40歳代11名,50歳代11名,60歳代14名,70歳代13名,80歳代7名(113症例,98名)60歳以上は全体の34.6%を占めた.
月別受診者数は1月16名2月14名3月12名の3か月で全体の42.8%を占めた.
入院加療した患者は28名.60歳以上では30名のうち14名が入院した.

人工呼吸管理症例は4名,死亡症例は0名であった.
当院受診歴のない患者は71名,全体の72.4%であった.
【考察】若年者ではかかりつけ医を持たないコンプライアンス不良例が多い傾向が見られた.
高齢者では入院治療を要する患者が多かった.
救急受診時に十分な患者指導を行うことは困難であり地域全体で喘息患者に対応する仕組みつくりが必要であると思われる.

第22回日本アレルギー学会春季臨床大会 2010年5月開催


・服薬コンプライアンス - 患者が薬を処方どおりに飲むこと