・ぜん息などの情報館(一般の方)より
http://www.erca.go.jp/asthma2/
・発作が起こってしまっても、保護者はあわてず落ち着いた態度でこどもに接することが大切です。
乳児の場合は、小児に比べて急速に悪化しやすく、脱水症状に陥りやすいので、早め早めの手当てを心がけます。
発作の程度の見極め
乳児は自分で苦しいとは言えないので、発作の状態がわかりにくい場合があります。
脈拍数、機嫌、ミルクの飲み具合などをよく観察して、どの程度の発作か見極めましょう。
発作の目安と対処法
小発作
ようす
ゼーゼー、ゼロゼロ(ぜん鳴)
せき込み
ろっ間に軽い陥没がある
対処法
まずは安静にさせます。
すぐに軽快しない場合は、ネブライザーまたはMDI+スペーサーを用いてβ2刺激薬を吸入(吸入薬がない場合は内服薬を使用)します。
症状が改善すれば、そのまま経過をみます。
症状が悪化するようなら、医療機関を受診します。
中発作
ようす
ゼーゼー、ゼロゼロ(ぜん鳴)
せきがひどくなる
脈が速くなる(100~120以上/分)
胸骨の上がペコペコする
ミルクの飲みが悪くなる
機嫌が悪い/嘔吐する
対処法
β2刺激薬を吸入(吸入薬がない場合は内服薬を使用)します。
30分以内にゼロゼロ、ゼーゼーが改善されても、30分~1時間後に再度吸入を行います。
症状が改善すれば、そのまま経過をみます。
症状が悪化するようなら、医療機関を受診します。
※次のような場合は速やかに救急外来を受診してください。
1.家庭での薬物療法で症状が改善しない場合や、4時間以内に再び悪化する場合
2.ぜん息による入院治療の経験がある場合
3.全身ステロイド薬やイソプロテレノール持続吸入の治療歴がある場合
大発作
ようす
呼吸が速くなる(40~50回/分)
小鼻がピクピクする(鼻翼呼吸)
ろっ間が強く陥没する
強度の呼吸困難
唇の周りが青くなる(チアノーゼ)
苦しそうな表情/うなり声をあげる
冷や汗をかく/暴れる
対処法
β2刺激薬を吸入(ない場合は内服薬)しながら、直ちに救急外来を受診します。