居住環境FAQ | 化学物質過敏症 runのブログ

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・居住環境FAQ
化学物質のにおいが気になります  
:室内の空気には、数十種類の化学物質が含まれています。

個々の物質の健康影響はまだ十分にわかっていませんが、多かれ少なかれ何らかの影響があるものと考えられています。

閉め切りがちの生活スタイルは、揮発した化学物質の濃度が高くなるので、適切な換気を心がけてください。

室内の主な発生源は建材や家具などですから、普段からキッチンの引き出しやタンスの戸などを開けておくと、化学物質の放散が早まります。

(換気を忘れないように)


化学物質を簡単に除く方法を教えてください  
:室内の化学物質を吸着したり分解する製品が市場に多く現れています。

様々な原理で化学物質の低減化ができるようですが、その効き目や効果がどのくらい続くかなどの公的な規格規準がありません。

窓を開けて換気すれば、1分から2分で室内の空気は外気と入れ替わるので、このような製品は、押入れや家具の中などの換気が困難な場所で補助的に使用するのが良いと思います。


換気の方法が知りたい  
:窓を開けたり換気扇を回せば、適切に換気できていると思いがちですが、住まいの構造や生活パターンによってその効果は大きく異なります。

次のような空気の性格をよく知って、住まいにあった換気を行いましょう。
(1)空気は一方通行
空気は、入り口と出口の両方が必要です。換気扇を一日中運転しても、外気を取り入れる換気口がなければ空回りするだけで何の効果もありません。
(2)空気は近道が好き
キッチンの換気扇は調理時の排気ガスを効果的に処理するために、近くに換気口が設けてあります。

このような住まいではどんなに換気扇を運転しても、キッチンの空気が何度も入れ替わるだけで、遠くの居間や寝室の空気は動きません。
同じように窓の開け方次第で換気できる部屋とできない部屋が発生します。

窓の開いていない部屋の空気は交換できてないと考えてください。


普段の生活で心がけることはありますか?  
:毎日よそ行きの服を着ていては気疲れしてしまいます。

特別なとき以外は、普段着で十分です。住まいも同じように来客がないときなどは、タンスやキッチンの戸棚を開けて“普段着の生活”をすると化学物質の放散が速まるため、臭いが気になる入居直後などに効果的です。
また、原因がわからない体調不良が続くときは、まず不調を感じる部位の専門医(眼がチカチカするなら眼科など)を受診してください。


部屋のダニが気になります  
:どの住まいにも数種類のダニは必ずいます。

まれに人を刺す種類もありますが、ほとんどは何の心配もない気にするのに値しない生物です。

ダニは次のようなグループに分けることができます。
(1)血を吸うダニ
イエダニなど。
ネズミや鳥に寄生していたものが、室内に移りヒトを刺すことがあります。
(2)刺すダニ
ツメダニなど。
畳に潜んでおり普段はチリダニなどを食べています。畳や布団で刺されることがあります。
(3)アレルギーの原因になるダニ
チリダニ。
畳や布団、ぬいぐるみ、カーペットなどいろいろな場所に生息しています。死骸やフンがアレルギーの原因となります。
(4)無害なダニ
コナダニなど。
何種類もいますが直接人に害を与えないタイプ。
(5)その他
疥癬(かいせん)を起こすヒゼンダニやニキビダニのように人に寄生するものもいます。


結露が多くて困っています  
;窓に発生する結露が代表的ですが、温度差が大きければみえない場所にも発生しています。

最近、結露しないペアガラスやいろいろな結露防止商品が開発されていますが、生活スタイルを変えなければ同じ量の水分が空気に供給されます。

窓で結露しなくなると、そこで結露していた水分は行き場がなくなってしまい、その結果、押入や家具の奥など見えない場所で結露して、カビが大量に発生してしまうこともあります。

温・湿度計を設置して暖房温度を20度程度にしたり、調理や入浴など水蒸気が大量に発生する前後や寝る前にしっかりと換気するなど、結露が発生しにくい生活スタイルにすることが第一です。