シンポジウム「海と魚と私たち-世界情勢から台所まで」2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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 ●「もったいない」大切 子どもに体験機会を
 古賀 私たち魚屋も魚を売るだけではだめ。その先のことも考えて商売していかなければ。
 -海、山、農業、企業だけでなく、消費者につなぐ流通も必要。
 京北スーパー・石戸孝行相談役(千葉県柏市) 千葉でスーパー八店舗を経営している。

人間に人権があるように、ニンジンのニンジン権やサンマのサンマ権にも思いをはせ、もったいない精神で大切に扱ってやりたい。

ものを売るということは、山があって川があって、畑があって初めてできることだから。
 -これまでの議論の感想を聞いてみよう。
 「大地といのちの会」・吉田俊道代表(長崎県佐世保市) 生産者の気持ちが分かる消費者が増えないと変わらないと考え、子どもたちに農産物の作り方を教えている。

体験を通して、食べ物が命だと分かってもらいたい。

漫画のアンパンマンは、ほかに安いパンがあっても、ジャムおじさんが作ったパンしか使わない。

それは、食べ物がそのまま自分の体だからだ。

私たちも、自分のジャムおじさんを見つけ、支え合っていこう。
 -学校給食では今、子どもの食べ残しの多さに苦慮している。

給食室の中だけで対策を考えるなら、味を良くする以外にない。

だが、95点を百点にしても効果は薄い。

それより午前中に運動させて子どもたちのおなかを減らす、給食調理員が働く姿を見せる、自分の手で食べ物を作らせる方が効果的だ。

海、魚も同じ。外とつながってはじめて解決策が見えてくる。

キーワードは「連携」だ。手を取り合い、つながっていこう。
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 ●こだわり直売交流
 「生産者を支援しよう」-。

シンポジウムの会場には、連載に登場した海産物を始め、九州各地の生産者がこだわって作った農産物、分解が早く環境に優しいせっけんの直売コーナーも設けられ、多くの来場者でにぎわった。
 休憩時間に人だかりができたのは、パネリストの1人、村松一也さんが代表を務め、大分県佐伯市の漁師らでつくる「かまえ直送活き粋船団」の売り場。たれに漬け込んだブリをご飯に乗せて食べる「熱めし」などに人気が集中。福岡市の主婦(55)は「生産者の方の話を直接聞いたら味わってみたくなりました」と笑顔で話した。
 長崎県雲仙市で取れるカタクチイワシで作ったエタリの塩辛、福岡県筑紫野市の有機農産物直売所「むすび庵」の野菜、同県黒木町の干ししいたけなど、多くの食材や加工品が並んだ。

売り場付近では、「野菜作りで大変なことは?」「焼きあごのおいしいだしの取り方を教えて」など、生産者と消費者の会話も弾んでいた。