人間はなぜ病気になるのか?6 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・<「生」こそ、酵素食の真髄!>

 前号では不適切な食生活の習慣が、消化酵素の浪費・無駄遣いを招き、代謝酵素をすり減らして代謝を阻害し、現代病の根本原因にもなっていることをお話ししました。まさに食源病です。

ではどうしたらよいのでしょうか?

 答えは野生動物の食事、古代人の食事にありました。

「生」です!「生」こそ酵素食の真髄です。

「生」の野菜、「生」の果物、そして酵素食品にはそれ自身を消化分解できる消化酵素が含まれており、これを食物酵素と言います。

食物酵素を食事のはじめにたくさん摂ること。

そうすると、通常消化活動は起こらない胃の上部から、食物酵素による『自己消化・自前消化』が始まります。

そうすると生体はそれを感知して、例えば胃の下部では、塩酸やペプシンの分泌が少なくて済みます。胃の病気が減っていきます。

そして十二指腸では胆汁の分泌が少なくて済みます。

そして何よりも、膵臓からのさまざまな消化酵素の分泌を少なく抑えられるのです(現代人は使い過ぎで膵臓が肥大化し疲弊しています。

しかし膵臓からは唯一の血糖低下ホルモンであるインスリンも分泌されているのです。今、糖尿病ないし糖尿病予備軍と言われる耐糖能障害の方が急増しているのも、わかると思います)。
 そして小腸では完全に栄養素は消化分解されて吸収され、残りは大腸で健康便になるのです。

便は外からわかる消化の最大の目安です。

便についてはまたどこかで触れたいと思います。
 食物酵素による『自己消化・事前消化』が起こると、体内の消化酵素の浪費が抑制されて、産生が少しで済むようになります。

その結果、抑えられていた代謝酵素が相対的に増加し、エネルギーの産生や解毒力が向上し、細胞の再生や遺伝子の修復能が回復してきます。

元気になる、病気が良くなるということです。

つまり食物酵素を摂ることで、「消化酵素を節約し、代謝酵素を温存しましょう」ということです。

これが酵素栄養学の食養生の真髄なのです。

<人間とペットだけが病気になる訳とは???>

 酵素は「生」に含まれます。

エスキモーというのはインディアン語で「生肉を食べる」という意味だそうです。加熱・化学肥料・農薬・添加物・精製・貯蔵で酵素は破壊されていきます。

さらに悪いのは一般のインスタント食品・レトルト食品・冷凍食品・缶詰・瓶詰などで、これらに酵素は含まれていません。

 今多くの人が常食としてインスタント食品・レトルト食品・冷凍食品を摂るようですが、これは続くと危ない! いつか、体が破綻をきたします。

これらの食品は、あくまで緊急時の保存食と考えるべきでしょう。つまり自然界のなかで、食物に含まれる酵素をわざわざ壊して食べているのは人間と、人間が飼育している動物・・・・・・、ペット・家畜・動物園の動物だけだということです。

 2000年以上も前に、医学の父と言われたヒポクラテスは、「火食は過食に通ず」と述べています。

つまり、「火を通した食事ばかりしていると(美味しいので)過食になり酵素を使い果たして病気になりますよ」と言っているのです。

確かに、火を通すことで食べ物は一見美味しくなります。

人間は個人の好みにもよりますが、家畜に「生」のジャガイモとゆでたジャガイモを与えると、ゆでた方が先になくなります。

また、ネアンデルタール人から病気(関節炎)の証拠が見つかりだしているのですが、このころから火を調理に使うようになったのです。

 「生」を摂れば酵素で元気になります。

通常どんな部族でも、何らかの医療者や薬はあるものですが、伝統的にエスキモー(イヌイット)には医療者も薬もないそうです。つまり要らなかったということです。

またアメリカでは、動物園のえさを「生」にしてから病気が激減しています。日本でも長崎ペンギン水族館のペンギンに「生」のえさを与えたり、断食日を設けたところ、寿命が飛躍的に延びたと聞きました。