出典:VOC-電磁波対策研究会
http://homepage3.nifty.com/vocemf/
携帯電話基地局の周辺で健康被害が発生
携帯電話は、電源が入っている間、最寄りの基地局がどこにあるのかをチェックするため、定期的に電磁波を出しています。
基地局は、カバーエリア内の送受信を行うため、24時間休み無く稼働しているので、周辺の住民は携帯電話を使わない人でも一日中被曝することになるのです。
イギリスでは40%の人々が、携帯電話基地局の電磁波は健康被害を引き起こすのではないか、と考えているそうです。
電磁波問題の世界的な権威であった故ニール・チェリー博士は、「携帯電話の電磁波は”全世界的な遺伝性発がん物質”で、安全なしきい値は全く存在しない」と訴えていました。
チェリー博士は「携帯電話の使用や、携帯電話基地局から1km以内に住むことは、がん、心臓病、生殖器系疾患、精神系疾患、死亡率を高くする」とも警告しています。
各国の疫学調査でも、携帯電話基地局周辺では発がん率や、頭痛、吐き気と行った健康障害が発生する率が高い事を示す結果が出ています。
ナイラ市(ドイツ)の医師グループが、1994~2004年までに病院にかかった1000人分の病歴を分析しました。
すると、基地局から400m以内に住む人は、離れた場所に住む人より発がんリスクが3倍高く、がんを発症する時期も平均して8年早くなるという結果がでました。
ネタンヤ市(イスラエル)では、基地局の近くに住んでいる住民622人を対象に調査が行われました。
この地域では、99年7月~97年6月の1年間にがんと診断された人が8人いましたが、そのうち7人が女性でした。
発症したがんは全部で6種類で、卵巣がん1人、乳がん3人、ホジキン病1人、類骨骨腫1人、副腎腫1人でした。市全体の発がん率と比べると、この地域の女性の発がん率は10.5倍と非常に高くなりました。
この地域には工場もなく、大気汚染もありません。この結果は、基地局の近くであらゆる種類の発がん率が増加する可能性を示していると言えるでしょう。
フランスで基地局周辺の住民(男性270人,女性260人)を対象に調査を行ったところ、さまざまな体調不良が起きていることがわかりました。
基地局から300m以上離れている人や被曝していない人よりも、訴えは大幅に多かったのです。
とくに女性は男性よりも、頭痛や吐き気、食欲不振、睡眠障害、うつ、不快感、視覚障害を多く訴えていることがわかりました。
スペインのラ・ノーラという村でも健康調査が行われています。
その結果、周辺住民の間にさまざまな健康障害が発生しており、症状と電場の間には統計学的に有意な関係性があることがわかりました。
その症状とは、疲労感、頭痛、吐き気、食欲不振、睡眠障害、うつ、不安感、集中困難、記憶障害、視覚障害、めまい、心臓血管系の問題です。
これらの症状は、低レベルの被曝で現れる「マイクロ波病」や「ラジオ波症候群」と呼ばれる症状に一致しています。