当科における6年間の特異的免疫療法の治療成績 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・ミニシンポジウム37
アレルギー性鼻炎―病態生理と治療3―花粉症の病態を中心に―
座長:竹内裕美1), 松原 篤2), 湯田厚司3)(鳥取大学医学部感覚運動医学講座耳鼻咽喉・頭頸部外科学1), 弘前大学医学部耳鼻咽喉科2), 三重大学大学院医学系研究科病態修復医学講座耳鼻咽喉・頭頸部外科学3))

MS37-#3.当科における6年間の特異的免疫療法の治療成績

瀬野悟史 星恵理子 小河孝夫 清水猛史
滋賀医科大学医学部耳鼻咽喉科


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【目的】近年本邦におけるアレルギー性鼻炎の有病率は増加傾向にある.アレルギー性鼻炎の治療法には薬物療法,手術療法など種々あるが,いずれも対症療法であり,現在のところ特異的免疫療法が根本的治療になりうる唯一の治療法であると考えられている.

しかし,本邦ではいまだ皮下注射による特異的免疫療法しか保険診療が認められておらず,治療時における注射の痛みによる苦痛や,アナフィラキシーショックを含めた合併症が起こり得ること,通院が頻回となることなどから広く一般的に行われているとは言い難い.

当科では,通年性アレルギー性鼻炎およびスギ花粉症を対象として,2004年より特異的免疫療法を行っている.

今後特異的免疫療法を広く普及させるためにも,定期的に治療効果を報告していくことは重要であると考えられる.

そこで今回われわれが現在までの6年間に経験した特異的免疫療法の治療成績について検討を行ったので報告する.
【方法】対象は,2004年9月から2009年4月までに治療を行った35名とした.

これらの患者にアンケートを郵送し,患者背景,治療前Total IgE値,治療前RAST陽性率,治療効果,薬剤使用量の変化,治療前後のRASTスコアの変化,合併症などについて検討を行った.
【結果】以上の結果に文献的考察を加えて報告する.

第59回日本アレルギー学会秋季学術大会 2009年10月開催