銀ナノ粒子の試験魚ファットヘッドミノーの胚子への影響 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・出典;化学物質問題市民研究会
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/index.html
・アブストラクト
銀ナノ粒子の試験魚ファットヘッドミノーの胚子への影響
ナノ粒子は多くの商業用途で使用されている。

我々は二つの商業用銀(Ag)ナノ粒子(NP)製品である NanoAmor と Sigma の試験魚ファットヘッドミノーの胚子への毒性について述べる。
 胚子は96時間、様々な濃度の超音波処理叉は攪拌されたナノ粒子溶液に暴露された。

NanoAmor と Sigma 銀ナノ粒子のLC50(訳注:半数致死濃度)はそれぞれ、攪拌ナノ粒子溶液で 9.4 及び 10.6 mg/L、 超音波処理ナノ粒子溶液で1.25 及び 1.36 mg/L であった。
 銀ナノ粒子の胚子への取り込みは、透過型電子顕微鏡を用いて24時間後に観察され、銀ナノ粒子は幼魚異常、そのほとんどは水腫、の濃度依存の増加を引き起こした。
 銀ナノ粒子から放出される溶解銀は誘導結合質量分析を使用して測定されたが、その毒性影響は硝酸銀(AgNO3)と比べて、3倍、毒性が低かった。
 放出された溶解銀のパーセンテージは銀ナノ粒子の濃度(最低値0.625 mg/L、最高値20 mg/L)に反比例し、それぞれ溶解銀の3.7% 及び 0.45%の放出であり、パーセント放出は濃度が攪拌叉は超音波処理かによらず同様であった。
 したがって超音波処理後の毒性の増加は溶解銀だけでは説明することが出来ない。
 我々は溶解銀及び粒子形状銀の両方が魚の胚子への毒性を引き出したと結論付けた。