・悠香『茶のしずく』裁判を考える(2)~原料供給は片山化学工業研究所
2011年9月29日 11:32
受託加工メーカー(株)フェニックスに原料を卸していたのが(株)片山化学工業研究所(本社:大阪市東淀川区)であることがわかった。
NET-IBでは、悠香『茶のしずく』問題に関して、原料メーカーへの取材を行なった。
質問事項は3点で、(1)「グルパール19S」開発の経緯、(2)「グルパール19S」が『茶のしずく』に導入された経緯、(3)「グルパール19S」は他社製品にどれだけ使われているのかである。
問い合わせに対し、原料メーカーから回答があった。原文そのままに以下に紹介する。
「弊社商品『グルパール19S』について。1997年に、代理店が弊社のグルパール19S(化粧品原料の加水分解コムギ末として許可されているもの)を(株)フェニックスに紹介しました。
その後、(株)フェニックスが石鹸に配合した場合の特徴を見出して、グルパール19Sの採用を決定し、当社は1998年11月より上記代理店経由で(株)フェニックスへの納入を開始致しました。
当該事項が、当社が化粧品原料を販売した最初であります。
『茶のしずく』に導入された経緯としては(株)フェニックスより紹介があった様です。しかし、採用に至った経緯詳細も含めて(株)フェニックスがどの製品に使われたか、弊社では把握しておりません。
(株)フェニックスにお聞きされた方が正確かと思います。
誠に申し訳ございません。
(株)フェニックス様以外での商品化につきましては、2件ございます。
2001年ヘアートリートメントムースでのご採用が有り、2000年に20㎏販売致しました。
現在は市場に出ておりません。
他はスキンクリームとして1社採用が有り、2008年9月10㎏販売(但し、使用は1kgのみ)しましたが、本年、厚生労働省より自主回収の要請が有り、現在は市場へ出ておりません。
尚、上記2008年以降9月以降は(株)フェニックスへの販売のみで、(株)フェニックス様へも2010年8月4日の出荷を最後に販売を終了しております。
化粧品原料は加水分解コムギ末のみの事業でしたので、その時点で当社としては化粧品原料事業から撤退したこととなります。以上」
(つづく)