・ミニシンポジウム23
食物アレルギー・薬物アレルギー―病態生理と治療3
座長:寺田明彦1), 伊藤節子2)(大同病院小児アレルギー科1), 同志社女子大学生活科学部食物栄養科学科2))
MS23-9.エピネフリン自己注射処方例における学校・園との連携
吉田 晃
日本赤十字社和歌山医療センター小児科
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エピネフリン自己注射処方例における学校・園関係者との連携について検討した.
【症例】症例は2005年4月から2009年6月までにエピネフリン自己注射を処方した41例であり,新規23例,再処方が18例であった.
新規23症例で男性17例,女性6例.成人が2例(40歳,71歳)あり,それ以外の平均年齢は6.1歳であった.疾患は食物アナフィラキシー20例(うち3例は食物依存性運動誘発アナフィラキシー),その他3例であった.
当院までの距離は,5km以内が6例,5~20kmが6例,20km以上が10例であった.
処方後に実際に使用した症例はいなかったが,アナフィラキシーとなったのは1例であった.
使用しなかった理由は「学校に携帯していなかった」であった.
学校・園関係者と話し合いを行ったのは4例のみであるが,体育の時間の変更を行った例が1例あった.
【考察】学校・園関係者はまだ食物アレルギーに対しての関心も薄く,啓蒙や連携が重要である.
本年から処方時には学校・園関係者に来院してもらい保護者ともに説明をすることで連携を試みている.その効果について検討して報告する.
第59回日本アレルギー学会秋季学術大会 2009年10月開催
runより:エピペンの話です。学校には常備してほしいですね。