音波と電磁波の健康被害 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・「出典」ガウスネットワーク
http://www.gsn.jp/index.htm

・音波と電磁波の健康被害
有泉  均
 「がうす通信72号(2005.4.11発行)」で低周波音被害について汐見文隆さんの考察が掲載されていましたが、音波と電磁波という外見上まったく異なる二つの物理量と人間(の脳)との関係について、ここでは主として工学的モデルの側面から整理してみました。
 人間は、外界との情報交換に「音(周波数が可聴領域にある空気振動)」と「光(周波数が可視領域にある電磁波)」を用いるように、情報変換装置である内耳や網膜を備え、外界の情報を脳内神経伝達系の低周波電気信号に変換しています。

これらの変換された信号は、それぞれ音(側頭葉)や光(後頭葉)の情報認識部に伝達処理されたあとで脳内深奥部にある大脳辺縁系にも送られ、感情誘発や内分泌系の生成調節などが行われています。

これが健康な日常生活において行われる外部情報と人間(脳)の情報伝達のあり方です。
 これらの健全な生活に必要な周波数領域に含まれない音や電磁波には、人間は対応する手段を持たず、妨害雑音として脳内にとりこまれ大脳辺縁系に不快感(ストレスなど)を発生させることにもなり、長期的にはいわゆる不定愁訴(たとえば文献1)、2))やガンなどを引き起こす原因となります。

特に100ヘルツ以下の超低周波領域(電波など高周波の搬送信号に含まれる低周波成分を含む)にある信号は、正常な神経伝達系の信号に干渉して体内の恒常性維持の調整機能に妨害信号を与えると考えられます。
 超低周波音による健康被害は電磁波の健康被害に比べ古くから知られています。

脳内の伝達機構は、神経信号への変換や情報認識までの処理が電磁波とは独立ですが、そのあとの大脳辺縁系以降の所作には両者の間には基本的に差異は存在しないと考えられます。

したがって、低周波音もいわゆる非熱効果を与えるといわれる低周波電磁波も同一の不快さを発生します。
 これまでの電磁波問題でも明らかになったように、感情や生命維持を制御している脳幹付近でメラトニン、ドーパミン、セレトニンなどの脳内物質の減少を促進する外部低周波信号の増加が、今後一段と人間のハード面だけでなくソフト面からも憂慮されています。