・平成21年度 大気汚染状況について
(有害大気汚染物質モニタリング調査結果)
平成23年3月14日
大気汚染防止法に基づき、地方公共団体では有害大気汚染物質の大気環境モニタリングを実施しているが、今般、平成21年度の調査結果について、環境省の調査結果と併せて取りまとめた。
調査は21物質を対象としている。
1.環境基準が設定されている物質(4物質)
・※[ ]内は平成20年度実績
1,2-ジクロロエタンは3地点(前年度:1地点)、ニッケル化合物は1地点(前年度:0地点)、ヒ素及びその化合物は4地点で指針値を超過したが、その他の5物質は全ての地点で指針値を満たしていた。
なお、ヒ素及びその化合物については、平成22年10月の中央環境審議会答申(第9次答申)を受けて設定された事から、平成21年度調査結果より適用することとした。
(注)年平均値は、月1回、年12回以上の測定値の平均値である。
3.環境基準等が設定されていないその他の有害大気汚染物質(9物質)
21物質のうち9物質については、環境基準や指針値が設定されていないが、継続的に測定が行われている地点の濃度推移を経年的に見ると、クロム及びその化合物、ベリリウム及びその化合物、ベンゾ[a]ピレン、ホルムアルデヒドについては低下傾向、アセトアルデヒド、酸化エチレン、マンガン及びその化合物についてはゆるやかな低下傾向であった。
4.今後の対応
環境省においては、今後とも、PRTRデータ及び有害大気汚染物質モニタリング結果等により、排出量や大気環境濃度等を継続的に検証・評価し、地方公共団体及び関係団体等との連携のもと、有害大気汚染物質対策を推進していくこととしている。