浄化する新バイオ工法を開発 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・鹿島、VOC汚染の土壌・地下水をオーダーメードで浄化する新バイオ工法を開発
 鹿島は、有機塩素化合物(VOC)で汚染された土壌や地下水を浄化する「バイオブレンディー工法」を新たに開発した。

汚染状況に応じてVOCを分解する微生物を活発化させる栄養剤を調合する工法で、オーダーメード型の浄化を実現する。

浄化までの期間を短縮し、低コストで高い浄化効果を上げることができ、従来の浄化処理技術の課題を克服した。

 新工法は、VOC分解微生物が酸素のない状態ではVOCを酸素の代わりに栄養源とすることを利用した浄化技術「嫌気バイオ法」を応用。

汚染物質が存在する場所に栄養剤を注入して地中の分解微生物の働きを活発化させ、浄化を促進する。

ドレッシングなどに使われるエマルジョン油、乳製品、コーヒーから抽出した成分などをベースに、汚染の状況に応じて、各種の化合物を混ぜ合わせた栄養剤を汚染場所に正確に注入する。

 独自開発したエマルジョン油はナノサイズの粒径(平均250~400nm)。地盤への浸透性に優れ、即効型や持続型など、汚染状況に応じて栄養剤を最適に調合することもできる。

新工法に加え、これまで同社が蓄積してきた土壌改良・拡散防止技術を組み合わせることで、総合的なオーダーメード型のバイオ工法を可能にした。

従来工法に比べて、工事費全体を約5~20%削減できる。

 トリクロロエチレンやテトラクロロエチレンなどのVOCは、電気・電子や機械、クリーニングの工場跡地などで検出されるケースが多く、国内では土壌・地下水汚染の約3分の1を占める。

従来は井戸を掘って汚染物質を揚水したり、掘削除去する方法が一般的だったが、期間がかかり、コストも高かった。

最近は汚染土壌を外部に搬出しない対策が強く求められることから、同社は新工法を積極的にPRしていく方針。(日経BP環境経営フォーラム)