・「出典」LOHASマーケットINDEX
http://www.lohasclub.org/1000/1000.html
風力発電は、風の力によって発電機を回して発電する方式であり、風力エネルギーは再生可能エネルギーのひとつである。
風向・風速の変動により安定したエネルギー供給の難しさはあるものの、温室効果ガスの排出が少ないことと、将来にわたって発電用燃料の調達リスク(コスト)がないことが最大の長所で、無尽蔵な純国産のエネルギーである。
このエネルギーは、数千年前から帆船等に利用されているほか、最近まで揚水や製粉に利用されてきた。
現代に入って、風車や風力発電システムに関する多くのアイデアや理論が体系化され、空気力学に基づく風車の翼型等、多くの新技術が盛り込まれた新しい風車が出てきており、風力発電としての
利用等が普及し始めている。
今日では、風力発電用としての風車は、風力エネルギーの利用効率が高いこと等の理由で、プロペラ型が多く用いられており、その他にダリウス型が用いられている。
風力エネルギーを電気エネルギーに変換する風力発電システムは、風車が機械的動力への変換を行い、この動力を発電機に伝達して電気エネルギーを発生させる仕組みになっている。
世界の風力発電
世界の風力発電量は、2008年、新設風力発電容量でアメリカが再びトップとなり、風力の累積発電容量と発電電力量で、ドイツをしのぎ第1位となった。
アメリカ国内では、テキサス州が第2位のアイオワ州に2倍以上の差をつけ風力発電容量第1位で、世界上位5か国を除く他の国の発電容量をも上回る。
世界の風力発電の新設容量の約1/3がアジアに集中。
2008年に、中国はドイツを抜き、アメリカに次いで世界第2位となった。
■ 主要国の年間新設風力発電容量 (1980~2008年) 単位: 1000kW
年 ドイツ アメリカ スペイン 中国 インド
1980 0 0 0
1985 0 292 0
1990 41 152 7
1995 489 -47 40
2000 1,668 43 793
2005 1,808 2,431 1,764 496 1,430
2008 1,665 8,358 1,609 6,300 1,800
注:1) 中国の2000 年以前のデータは入手できない。
2) アメリカの数字がマイナスになっている場合は、当該年の撤去が新設を上回ったことによる。
出所 : BWE, Gipe, BTM Consult, EWEA, AWEA,GWEC.