「プランB」の著者 レスター・ブラウン氏は、「日本はなぜもっと地熱を使わないのか。日本には1万カ所も温泉があり、日本の必要量の半分賄える」と言っています。
地球温暖化等の環境問題がクローズアップされており、地熱発電は石油などの化石燃料を使わない地球にやさしいクリーンエネルギーとしても、その重要性が再認識されています。
アイスランドは、以前は石炭でしたが、今では電力発電の99%を水力と地熱で賄っています。
電力エネルギーに限れば15%前後が地熱発電によるもので、特にクラプラ(Krafla)のものは世界最新の地熱エネルギー・パワーステーションです。
電気を産出するだけではなく、一方では熱水を産み出し極北の生活には欠かせない暖房システムを賄っています。
地熱発電のしくみ
現在の日本の地熱発電所は、雨水等が地熱により加熱されて高温の熱水として地下に貯えられたものを取り出し、この地熱水を蒸気と熱水に分け、熱水は地下に戻して蒸気だけをタービンの動力に利用する蒸気発電方式です。
地熱発電の方式には、そのほかに熱水を有効利用するバイナリーサイクル発電があります。