「電磁波過敏症って何?」5 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・どれくらいの患者がこのセンターに来ているのでしょうか?
それにここから出たらまた再発することはないのですか?


化学物質過敏症の患者は開設以来3万人、電磁波過敏症は1500人ということでした。

人によっては早く治ったり、やっぱり治らなかったりと個人差があるようです。それは自宅に戻ってからも同じだと思いますね。

ただ、このセンターでは診察、治療をすべて患者に開示して自分がどういう状態にあるのかを知らしめることも大切という考えがあります。

自分の症状を充分に把握するからこそ、自宅に戻ってからも環境要因を自分自身の努力によって排除したり、食生活を改めたりできるからです。

センターの分析医のひとりは「人は運動しなかったり必要な食べ物を摂らないと身体のいろんな部位にへんな信号が行き、細胞が勝手なことを始める。だからこそ、規則正しい生活は大事と言います。

生活を自分でコン トロールすることも、再発を防ぐ必要な治療のひとつであることがよくわかりますね。


日本でこれらの治療を受けることはできないのでしょうか?
また、携帯電話世代の子ども達をもつお母さん達に向けて何か対策があれば教えて下さい。


個々の医者や市民団体が電磁波過敏症について研究していますが、治療を受けることはまだ難しいのが現状です。

現在、一部の大学で動物実験を行ったり、環境省が認定した電磁波過敏症患者に対してモニターを実施しているなど、まだまだ研究、調査の段階です。
ただ、メカニズムがわかっておらず、特効薬がないのはダラス環境医学治療治センターでも日本でも同じです。

ガンだってその発症のメカニズムがわかっていないのですから。

でも科学で解明されることが不可能だからこそ、すでに危険であることがわかっているのならば、予防すること、危険を回避することが重要だと思うのです。それが 今、欧州連合などヨーロッパで広まっている「予防原則」です。

肺がんにならないためにはたばこを吸わない、と同じ考え方で、電磁波にも対することです。

各国ではすでに予防原則の考えにもとづいて、政府は様々な勧告を出しています。

16才未満の携帯電話使用の抑制を告知したイギリス、子どもの脳と生殖器の成長を阻害するからそばに置かないことと勧告したフランス、使用は3分以内インターバルは20分と抑制しているロシアなど。

ここ数年でたくさんの国が電磁波過敏症の予防に取り組んでいます。

日本では携帯電話のCMに子どもを出演させるなど、まだまだ意識は低い。

だからこそ、親が子どもに根気よく伝える必要があるでしょう。

それが電磁波過敏症の予防原則として広まればいいと思っています。