3.換気設備設計時の留意点について9 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・2)換気経路の圧力損失
空気は、気圧の高い方から低い方に流れることを既に示しましたが、流れの途中にダクトや屋外フードなどがあると、これらが障害になって空気が流れにくくなります。

この流れにくさを表しているのが換気経路の圧力損失です。
窓や壁に換気扇を設置した場合には、部屋の隙間の特性がそのまま換気経路の圧力損失になります。

隙間が小さければ圧力損失が大きく、風量は減少し、隙間が多ければ圧力損失は小さく風量は増加することになります。

隙間の少ない部屋では、換気扇と連動して開閉する給気口を設置するか、教室であれば廊下側に給気口或いは排気口を設置する必要があります。
ダクトを使用した換気システムでは、ダクトの種類によって圧力損失が異なります。


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図3-12に風量とダクトの圧力損失の例を示します。

例えばフレキシブルダクトは、鉄板引きダクトやグラスウールダクト等に比べて圧力損失が相当大きく、使用する場合には注意が必要です。

また、ダクトの断面積を半分にすると、圧力損失は4倍になりますから、出来るだけダクトの直径を大きくすることが重要となります。

最低でも直径が150mm 程度のダクトが必要となります。
3)効率の良い換気
必要換気量の算出は、室内で発生する汚染物質が室内で一様に拡散することを前提に算出されてきました。

しかし、給気口の位置や排気口の位置、汚染物質の発生する位置によって
は、室内各所における汚染物質の濃度に濃淡が生じることになり、効率のよい換気もあれば効率の悪い換気となる場合もあります。
一般の居室では、人がいることによる上昇気流が室内に生じているので、部屋の床付近から給気し、天井付近から排気する方法が効率的であると考えられています。