・Q:部屋(教室等)の種類によって換気方式は変わりますか?
空調設備の設置の有無や汚染物質の発生等、教室の種類に応じた換気方式を選択する必要があります。
以下に教室等の種類による換気計画例を示します。
1)空調設備のない教室の場合
空調設備のない教室の場合は、室内の空気を清浄に保つため、第2種換気
とするのが良いでしょう。
給気ファンを窓より低い位置の暖房機器の背後付近に設置すると、冬季の冷たい風を防止するため、それ程寒さを感じさせません。
換気風量は、生徒1人当たり小学校では10m3/h、中学校では15m3/h、高校では20m3/h です。風量の大きい換気扇は、騒音も大きいので1台当た
り100~200m3/h 以下の換気扇を複数台設置することが望ましいと考えられます。
このことは、給気された外気が室内に均等に行き渡る効果もあります。
排気口は、廊下側のドアのガラリまたは欄間とし、隙間相当面積で0.5㎡程度は必要です。
換気設備は、常時運転できるものとしなければなりませんが教室については、夜間等の人の不在時に限って換気設備の運転を停止させる運用も考えられます。
その際の換気設備の運転は、タイマー運転等により、授業開始の約1時間前から授業終了時までは運転させることが必要です。
換気設備の停止時には、相対的にホルムアルデヒド等が高濃度化する場合がありますので、教室の使用時には所要のレベルまで速やかに換気できるための措置(使用前の換気や高容量の換気等)が必要となります。
暖房設備は、出来れば温風ヒータのように空気を暖める形式ではなく、温水パネルや輻射型ストーブのように輻射で人体に熱を供給するタイプが有効と考えられます。