コチニール色素中の主要アレルゲン | 化学物質過敏症 runのブログ

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・日本アレルギー学会よりミニシンポジウム6
アレルゲン/抗原
司会者:安枝 浩1), 榎本雅夫2)(国立病院機構相模原病院臨床研究センター1), 特定非営利活動法人[NPO]日本健康増進支援機構2))

MS6-6.コチニール色素中の主要アレルゲンタンパク質の解析

扇谷陽子1), 穐山 浩2), 荒川史博3), 酒井信夫2), 吉岡靖雄2,4), 山川有子5,6), 池澤善郎6), 手島玲子2)
札幌市衛生研究所1), 国立医薬品食品衛生研究所2), 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社3), 大阪大学大学院薬学研究科4), 山川皮ふ科5), 横浜市立大学大学院医学研究科環境免疫病態皮膚科学6)


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コチニール色素は,雌のエンジムシの虫体を原料とする赤色色素で,食品や化粧品等に使用されている.

この色素によるアレルギーは,製造所での職業性喘息の他,色素含有食品の摂取による食物アレルギーとして重篤な症状を起こすことが報告されている.そのアレルゲンは,色素本体のカルミン酸ではなく,原料由来のタンパク質によることが示唆されているが,同定には至っていない.

そこで,この色素に即時型アレルギー症状を呈した3人の患者血清中IgEと反応する約40kDaのタンパク質の同定を試みた.

コチニール虫体から,約40kDaのタンパク質を抽出・精製後,N末端および内部配列を解析した.

解析した情報を基にcDNAをクローニングした.得られたcDNAにコードされた発現タンパク質は,患者血清との反応性を示した.

以上の結果から,得られたcDNAより発現されたタンパク質がコチニール色素中のアレルゲンであることが示唆された.

また,このタンパク質のアミノ酸配列は,NCBIのBLAST-Pでの相同性検索の結果,ハチのアレルゲンであるホスホリパーゼA1と相同性が高いことが判明した.

第58回日本アレルギー学会秋季学術大会 2008年11月開催


runより:コチニール色素は食品にも使われる物ですが、即時型アレルギーを起こすという事はアナフィラキシーショックを起こすという事です。

これは怖い、ハチ毒にも似てる事も重要です。