生態系の崩壊を加速 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議より
http://www.kokumin-kaigi.org/kokumin03_53_07.html

・生態系の崩壊を加速
生態系は、太陽エネルギーを利用し、植物や動物を含む生物とそれを取り囲む土壌、空気、水などが互いに密接な関係を維持しながら、生物の多
様性を安定的に保っています。

現在、ネオニコチノイドが影響を与え始めた農村生態系を見てみましょう。
●農村生態系―生物多様性の喪失が進行中 
 農村には水田、畑、雑木林、草地、ため池、用水路などの多様な環境が含まれ、各々が生態系を形成していますが、これら全てで農村生態系を形成しています。

水田には昆虫だけでも1000種類以上が生息しており、このことからも分かるように農村生態系はまさに多様で数多くの生物が存在し食物連鎖によって複雑に結びついています。
 農薬は、病害虫だけでなくミツバチなどのポリネーターやトンボなどあらゆる昆虫そして鳥類へ影響を及ぼします。

例えばフィプロニルはトンボに影響を与え、また、ネオニコチノイドは昆虫だ
けでなく、水溶性と残効性を持つため土壌や河川を汚染し、そこに生息する多様な生物にも深刻な影響を与えています。
 農村ではすでに多種類の農薬が使われてきましたが、ネオニコチノイドはさらにその危害を加速すると考えられます。

農薬によって、生物の個体数が減ったり絶滅したりすれば、食物連鎖を通じ
て他の生物も減少したり絶滅したりして、どんどん多様性の貧弱な生態系になってしまうのです。

農村生態系の多様な生物* 絶滅危惧種
植物珪藻、イネ、野菜類、その他の草、さまざまな樹木
昆虫チョウ、ガ、コガネムシ・カミキリムシなどの甲虫、セミ、ハチ、イナゴ、カメムシなど
水生昆虫ユスリカ、トンボ、ゲンゴロウ*、ホタルなど
水生生物タニシ*、モノアラガイ*、サワガニ、ドジョウ、メダカ*、モロコ*、ギンブナなどの魚類
爬虫・両性類カエル(オタマジャクシ)、トカゲ、ヘビなど
鳥類シギ、チドリ、サギ、オオタカ*、フクロウ、スズメ、ツバメなど
哺乳類ネズミ、タヌキ、イタチ、テンなど
土壌生物ミミズ、ダニ類、細菌類、カビ類 、コガネムシなど甲虫類の幼虫やセミの幼虫など