認知症3 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・検査 [編集] 知能検査 [編集]診断の根拠を与える検査となる。診断の項を参照。

血液 [編集]本症の原因によっては、血中ビタミンB12・甲状腺機能の検査値が異常となるが、一般に本症を同定する血液検査項目はない。

このため、「費用効率の観点から全認知症患者に血液スクリーニング検査を行うことは推奨されない」との意見がある。

実際、2006年の560人の患者を対象とした研究では、治療可能な代謝異常に起因する認知症患者は一人もみつからなかった。

画像検査 [編集]原因に応じ、脳萎縮・脳内の病巣・脳腫瘍・水頭症の所見が見つかることがある。

診断 [編集]意識障害時には診断できない。ICD-10とDSM-IVでさえ診断基準は異なるが、一般に、日常生活に支障が出る程度の記憶障害・認知機能の低下の2つの中核症状が見られる時に診断する。

周辺症状の有無は問われない。機能が以前と比べて低下していることが必須であり、生まれつき低い場合は精神発達障害に分類される。

記憶・認知機能などの程度を客観的に数値評価する検査としてWAIS-R(ウェクスラー成人知能検査)などがあるが、施行に時間を要し日常診療で用いるには煩雑である。簡便なスクリーニング検査として、日本では聖マリアンナ医科大学の長谷川和夫らが開発した「改訂長谷川式簡易知能評価スケール」(HDS-R)がよく利用される。世界的にはミニメンタルステート検査(MMS、MMSE)が頻用されている。

うつ病・せん妄と間違われやすい。

難聴とも鑑別を要する。

うつ病との鑑別 [編集]認知症(痴呆)は、日内変動を伴わず、ゆっくり記憶障害から発症する。

深刻さを欠き、質問に対してははぐらかしたり怒ったりする。一方うつ病は、日内変動が強く、比較的急激に抑うつ症状から発症する。

自責的で深刻味をおび、質問に対する返答は遅れたりわからないと言ったりする。

せん妄との鑑別 [編集]認知症(痴呆)は、日内変動を伴わずにゆっくり発症する。原因が必ずしも特定されない。

一方せん妄は、日内変動が強く急激に発症し、対話が成立しないこともある。薬剤・身体疾患などの原因が存在する。

治療 [編集]認知症を来たしている原因により治療方法は異なる。「治療可能な認知症(treatable dementia)」の場合は原因となる疾患の治療を速やかに行う。

近年、認知機能改善薬としてドネペジル(商品名:アリセプト)が開発され、アルツハイマー型認知症を中心として認知機能の改善、痴呆進行の緩徐化などの効果が期待されている。

また、認知症患者は認知機能低下のみならず、不眠、抑うつ、易怒性、幻覚(とくに幻視)、妄想といった周辺症状と呼ばれる症状を呈すことがあり、その際は適宜、睡眠薬、抗うつ薬、抗精神病薬、抗てんかん剤などの対症的な薬物療法が有効なこともある。

また慢性硬膜下血腫又は正常圧水頭症が原因の場合は手術で治す事ができる。


なお、日中の散歩などで昼夜リズムを整える、思い出の品や写真を手元に置き安心させる回想法やテレビ回想法などの薬物以外の手段も有効な場合がある。

介護保険、デイケア通所など社会資源の利用も有用である。

しかし、今まで認知症患者の立場からの研究が行われていなく、当事者の立場からの医療・福祉が提供されていない現状がある。

いずれにせよ、専門医(精神科医、神経内科医など)の協力を得て診断、治療を行う事が望ましい。