・注1)1/3オクターブバンド周波数分析
オクターブバンド(高い方の周波数(f2)が低い方の周波数(f1)の二倍になる(f2/f1=2となる)周波数の範囲(帯域))を三分割した周波数の範囲ごとに、その中心周波数で帯域を代表させ、音の周波数成分の分析を行うこと。
低周波音の分析には、1/3オクターブバンド周波数分析を用いる。
1/3オクターブバンド周波数のf2とf1の関係は、となる。ちなみに、1/3オクターブバンド中心周波数は、(低い方の周波数)、(高い方の周波数)となる。
1/3オクターブバンド周波数分析を行うことにより、発生源の特定や効果的な対策の検討が可能となる。
注2)剛性則
可聴周波数域の騒音の遮音については遮音する素材の質量によって基本的な性能が定まるのに対して、超低周波音域では素材の剛性(曲げやねじりの力に対する変形のしづらさの度合い)によって遮音の性能が定まるという性質のこと。
注3)アクティブノイズコントロール
騒音を打ち消すための逆位相の音を制御スピーカーから出力することによって、騒音レベルを低下させる制御技術。
注4)低周波音の感覚閾値
ISOで定められている低周波音の最小可聴値をいう(ISO-389-7(2005))。
縦軸に音圧レベル、横軸に周波数(Hz)を取ると、10Hzの閾値が 100dBとなり、周波数が高くなるにつれ、音圧レベルは下がり、右下がりの線となる。
このような感覚閾値は、実験上の平均的な閾値であるため、標準偏差で5dB程度のばらつきがあるとされているので、閾値の上下10dBの中には、95%以上の人に閾値が含まれることになる。
繰り返し低周波音に暴露することによって、閾値が低下することがあるとされているが、この影響はそれほど大きくはなく、むしろ、閾値が低下するというよりは、感受性が高くなる(許容値が低下する)傾向があるとされている。
注5)超低周波音のG特性音圧レベル
超低周波音(20Hz以下の低周波音)の人体感覚を評価する指標としての周波数補正特性(G特性)の音圧レベルをいう(ISO-7196)。
G特性は、10Hzの超低周波音と同じ大きさに聞こえる感度に、他の周波数の超低周波音の感度を補正する感覚特性をいう。
可聴音におけるA特性(1000Hzの音と同じ大きさに聞こえる感度に、他の周波数の音の感度を補正する聴感補正特性)に対応するもの。
注6)定在波
部屋の中で、壁と壁の間の距離と音の波長の半分が一致すると、音の干渉により室内で音の分布が一定となり、壁際の音圧が大きく部屋の中央の音圧が小さくなる現象が発生する。
この状態の音波のこと。
注7)マスキング効果
同時に二つの音波が耳に届くとき、弱い音波は強い音波に打ち消されてしまうこと。
注8)低周波音の参照値
環境省「低周波音問題対応の手引書」(平成16年6月)で導入され、固定発生源(工場及び事業場、店舗、近隣の住居などに設置された施設等)からある時間連続的に発生する低周波音について苦情が発生した場合、当該苦情が低周波音によるものかどうかを判定するための数値をいう。
参照値未満の低周波音は多くの人にとって許容範囲であることなどに基づいている。
runより:私も冷蔵庫のコンプレッサーの音が苦手です。
エコキュートはやはり出てきましたね。解決の難しい問題です。